住宅の庭や玄関先でクロアリを見かけて、「家の中に入ってこないだろうか」「食べ物が被害にあわないか」と不安に感じていませんか。
クロアリは嗅覚に優れており、食品や生ゴミの匂いに引き寄せられて集まります。食品や生ゴミを放置すると、クロアリが餌場として認識し、巣から列をつくって住宅周辺や室内に多数集まる可能性があります。
本記事では、クロアリの基本的な生態や日本に生息する代表的な種類、駆除方法を解説します。

※1 一部エリア、再発保証が付いている場合のみ。発生箇所と同一の場所、シロアリの種類も同じ場合のみ適用。
※2 対応エリア・加盟店・現場状況などにより記載の通りには対応できない場合があります。
※3 面積が66㎡未満の場合は一律80,000円(税込み)になります。ヤマトシロアリに限ります(カンザイシロアリなど他のシロアリは別途見積り)。
※4 薬剤はタケロックアジェンダを採用します。その他の特殊な薬剤・油剤は別途見積りとなります。
このような方におすすめ
- クロアリの特徴や種類を知りたい方
- クロアリによる被害を知りたい方
- クロアリの住宅の中への侵入経路や対策を知りたい方
Contents
クロアリとは?基本的な特徴と生態

クロアリは公園や道路など、身近な場所でよく見られる昆虫です。生態を正しく知ることが、被害の最小化につながります。
クロアリはハチの仲間

クロアリとは体が黒い一般的なアリを指し、シロアリと区別される俗称です。
ハチ目アリ科に属し、分類上はスズメバチやミツバチと同じ「ハチの仲間」にあたります。
一方、同じ仲間と勘違いされやすいシロアリはゴキブリ目シロアリ科であり、全く異なる昆虫です。
クロアリは世界で1万種類以上、日本には280種類以上が確認されており、人間の生活圏に生息しています。
クロアリの食性と餌
クロアリは基本的に雑食性で、糖類と動物性タンパク質の両方を摂取します。
| 糖類 |
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| 動物性タンパク質 |
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糖類は成虫のエネルギー源で、動物性タンパク質は幼虫の成長や女王アリの産卵に欠かせない栄養源です。
種類によってはアブラムシの排泄物(甘露)を食料源として好み、アブラムシの巣を積極的に守る「牧畜」とも呼べる行動をとることもあります。
シロアリの主食が木材(セルロース)であるのに対し、クロアリは木材を栄養源としないことが違いです。
クロアリがもたらす被害
クロアリがもたらす被害は以下です。順番に解説します。
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食品をダメにされる

クロアリは嗅覚が非常に発達しており、密封が不十分な食品袋や調味料、ペットの餌など、わずかな匂いでも感知して集まります。
食品にたどり着くと発達した大顎で食品袋やビニールラップを食い破り、その場で中身を食べたり、かじり取って巣に持ち帰ろうとします。
クロアリは屋外や土中を移動しており、体表に付着した細菌や汚れが食品に移るおそれがあるため、一度クロアリが群がった食品は衛生上食べられません。
住宅内では主にキッチンや食品棚、ゴミ箱まわりで以下の食品が被害にあいます。
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クロアリは食品を巣に持ち帰る過程で「リクルートフェロモン(仲間を呼ぶ化学物質)」を分泌し、「フェロモントレイル(化学物質の道)」をつくります。
餌となる食品と巣をフェロモンの道でつなぐことで、同じコロニーの仲間を呼び寄せて行列ができる仕組みです。
フェロモントレイルが残留すると、食品を別の場所に移動させた後もクロアリが元の場所に再び群がることがあります。
アルコールで拭き取って残留フェロモンを除去することが、クロアリの再発防止に有効です。
電気器具を故障させる

一部のクロアリは機械油や、暗くて温かい場所を好む習性があり、機械油が使われる精密機器の内部に好んで侵入し巣をつくります。
具体的には、以下の電気器具が狙われやすいです。
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機器の内部にクロアリが営巣すると、配線をかじって断線やショートを引き起こします。また、制御基板に積もった巣材や分泌物が接点を腐食させることは、接触不良の原因です。
とくに配電盤が被害にあった場合、停電や漏電の発生リスクがあります。
最悪の場合は火災の原因にもなるため、電気器具まわりでクロアリを見かけた場合はすみやかな対処が必要です。
噛みつきにより、痛みや腫れを引き起こす

クロアリは基本的に毒針をもたないものの、発達した大顎で皮膚を噛むことがあります。
噛まれた際は瞬間的な痛みがあり、噛まれた箇所が赤く腫れることもあります。クロオオアリやムネアカオオアリのような大型種は顎の力が強く、噛まれると強い痛みを感じやすいです。
噛まれた場合は石けんと水で洗い流しましょう。痒みや腫れが強く、症状が悪化する場合や広範囲が腫れる場合は皮膚科の受診をおすすめします。
とくに特定外来生物のヒアリは毒針をもち、刺されると強烈な痛みとともにアナフィラキシーショックを引き起こすリスクがあります。
刺された場合は、患部を冷やして安静にした状態で20〜30分程度様子を見て、体調に変化がある場合はなるべく早く医療機関を受診することが大切です。
ヒアリを発見した場合は窓口に連絡を

ヒアリは赤褐色で通常のクロアリとは見た目が異なります。危険性の高い外来種のため、万が一見かけた場合は絶対に素手で触れず、環境省や各都道府県の担当窓口に連絡することが推奨されています。
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大量発生による不快感がある

住宅内で無数のクロアリが列をなして動いている様子は、それ自体が強いストレスや不快感の原因になります。
キッチンや浴室でクロアリが大量発生した場合、衛生面への不安から料理や入浴などの日常的な生活行動にまで支障が出やすいです。
マンションの高層階でも、クロアリが外壁をつたって侵入し室内に行列をつくるケースは増えており、戸建て住宅に限らない問題です。
クロアリは社会性昆虫に分類される

クロアリは「社会性昆虫」に分類されます。社会性昆虫とは、集団を形成して役割分担しながら生活を営む昆虫です。
女王アリを頂点に、働きアリ、兵アリ、雄アリという階層構造(カースト)を形成しています。
| 階層構造 | 役割 | 概要 |
| 女王アリ | 産卵 | 唯一の産卵個体で巣の奥深くに常駐する。交尾後は外に出ることなく一生産卵に専念する |
| 働きアリ |
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幅広い役割をこなしてコロニーの維持や巣の拡張を担う |
| 兵アリ
※種類による |
外敵からの防衛 | 働きアリのうち敵と戦うことに特化した大顎をもつ個体 |
| 雄アリ | 交尾 | 繁殖期に巣の中で羽化し、新女王アリと交尾した後、すみやかに死滅する |
女王アリは非常に長命で、働きアリの寿命が1〜2年程度に対して、クロオオアリの女王は約20年生きることが確認されています。昆虫のなかで際立って長命です。
産卵開始後は外に出ることがなく、巣の奥深くで働きアリに世話をされながら産卵に専念するため、女王アリを目にする機会はほとんどありません。
私たちが日常的に見かけるのはほぼすべて働きアリです。
クロアリは冬に休眠する

クロアリは変温動物であるため、気温が下がる冬季は活動を停止し、休眠状態になって地中の巣の深部で越冬します。
春になり地上の温度が上昇すると活動を再開し、4〜11月にかけて餌の収集や巣の拡張をします。
そのため、働きアリの姿が地上で見られるのは主に春〜秋で、冬に住宅内でクロアリを見かけた場合は暖かい室内に巣を形成している可能性が高いです。
夏から秋にかけては幼虫の成長がもっとも活発になる時期で、タンパク質を含む餌の収集行動がピークに達するため、屋内で食べ物への群がりが起きやすいです。
日本に生息するクロアリの主な種類|在来種
日本に生息するクロアリは280種類以上が確認されています。
そのなかでよくみられる種類は以下です。
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それぞれの種類について、見た目や巣の特徴、主な被害などを解説します。クロアリの種類を見分けるときの参考にしてください。
クロヤマアリ

| 正式名称 | クロヤマアリ(学名:Formica japonica Motschoulsky) |
| 体長 |
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| 生息域 |
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| 好む環境 | 日当たりのよい草地や公園、住宅地の開けた土壌 |
| 巣の特徴 |
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クロヤマアリはもっともよく見られる黒色のアリの一種です。体色は艶のない黒〜黒灰色をしています。
雑食性で、アブラムシの甘露(アブラムシが樹液を吸って分泌する糖の多い液体)や花の蜜を好みます。
甘露を得るかわりにアブラムシをテントウムシなどの天敵から守り、より良い環境に運ぶなど、人間が家畜を育てる「牧畜」のような行動がみられており、アブラムシとは相互に利益がある共生関係です。
主な被害として、住宅内での大量発生や食品の侵食、人間への噛みつきなどがあげられます。
日当たりがよく乾燥した環境を好むため、住宅周辺では庭の花壇周辺やコンクリートのひび割れの下などに営巣します。
女王アリが1匹のみの単雌性だけでなく、複数いる多雌性(多女王制)の巣も確認されており、地域により「関東型(単雌性)」「関西型(多雌性)」と大別されることが特徴です。
クロオオアリ

| 正式名称 | クロオオアリ(学名:Camponotus japonicus Mayr) |
| 体長 |
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| 生息域 | 北海道〜南西諸島まで日本全土に広く生息 |
| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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クロオオアリは日本最大級のクロアリです。全体的に艶のない黒灰色をしており、腹部は光沢のある毛に覆われています。
大きな体と発達した大顎が特徴です。刺激されると強く噛みつくことがあり、外敵から身を守るために蟻酸(ぎさん)と呼ばれる刺激性の酸を分泌します。そのため、噛まれた箇所に痛みが残ることもあります。
働きアリには「小型(7〜9mm)」と「大型(10〜12mm)」の2タイプが存在し、大型個体が主に防衛や大物運搬を担うという役割分担が特徴です。
クロヤマアリ同様、屋外の明るく乾燥した環境を好み営巣します。住宅木材への直接的な被害は少なく、侵入や食品への侵食、人間への噛みつきなどの被害をもたらします。
アシナガアリ

| 正式名称 | アシナガアリ(学名:Aphaenogaster famelica Smith) |
| 体長 |
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| 生息域 | 北海道、本州、四国、九州 |
| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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アシナガアリは名前の通り足が細長くスマートな体型で、同サイズの他種と比べて脚が目立って長いことが特徴です。体色は暗褐色から茶褐色で艶があります。
湿気があり日当たりの悪い環境を好むことから、住宅の床下や石垣に営巣するケースがあり、食品に群がりやすいです。肉食傾向が強く、人間に噛みつくこともあります。
ムネアカオオアリ

| 正式名称 | ムネアカオオアリ(学名:Camponotus obscuripes Mayr) |
| 体長 |
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| 生息域 | 北海道、本州、四国、九州 |
| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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ムネアカオオアリは、クロオオアリと並ぶ日本最大級の種類です。大顎が発達しており、刺激すると非常に強く噛みつきます。
胸部は鮮やかな赤色、頭部と腹部は黒色という2色のコントラストで、日本のクロアリなかでもっとも目立つ見た目が特徴です。
基本的に土壌ではなく、適度に湿り気のあるやわらかい朽ち木を好んで営巣するため、古い木造住宅の腐朽した木材部などに被害が見られます。またシロアリが侵食した後の木材の空洞を再利用して営巣するケースもあります。
働きアリは単独行動を好み、行列をつくらないため、住宅で営巣した場合は発見が遅れやすいです。
コツノアリ

| 正式名称 | コツノアリ(学名:Carebara yamatonis Wheeler) |
| 体長 |
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| 生息域 | 本州、四国、九州(樹林帯) |
| 好む環境 | 樹林帯の土中や朽木の中を好み、開けた市街地ではほとんど見られない |
| 巣の特徴 |
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コツノアリは、日本に生息するクロアリのなかで最小クラスの種類です。肉眼でかろうじて確認できるほど体長が小さく、黄色〜赤褐色の体色をしています。
兵アリはメジャーワーカーとも呼ばれ、頭部が発達しており、小さなツノのような一対の突起があることも特徴です。
土中と朽木の両方に営巣する種類で、体長が1mmと小さいため、わずかな隙間から住宅に侵入して食品を汚染する可能性があります。
体が小さく動きも緩慢であることから発見が遅れ、被害に気づきにくいです。
トビイロケアリ

| 正式名称 | トビイロケアリ(学名:Lasius japonicus Santschi) |
| 体長 |
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| 生息域 | 北海道〜沖縄まで日本全土に広く生息 |
| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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トビイロケアリは、全体的に黒褐色で、灰褐色の細かい毛に覆われているクロアリです。
木材を巣の材料として削る屋内侵入型で、住宅の強度を低下させる被害があります。湿った朽木や土中に営巣するため、木造住宅の水回りや床下、腐朽箇所が狙われやすいです。
多産で巣の規模が大きくなりやすく、大量発生することもあります。また雑食性で甘いものを好み、お菓子などの食品への群がりも確認されています。
シロアリが木材を侵食してつくった巣に侵入してシロアリを食い尽くし、そのまま巣を奪うことがある一方、クサアリモドキ(寄生アリ)から巣を乗っ取られることでも有名です。
トビイロシワアリ

| 正式名称 | トビイロシワアリ(学名:Tetramorium tsushimae Emery) |
| 体長 |
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| 生息域 | 日本全国に生息(とくに西南日本では最普通種の一つ) |
| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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トビイロシワアリは、体色が茶褐色〜黒褐色で頭部と胸部に縦方向かつ平行に走るシワが特徴です。女王の胸部にはななめのトゲがあります。
雑食性で甘いものや油分を好み、食品があれば住宅内に積極的に侵入して汚染します。巣は草地につくられることが多く、住宅周辺では草の根本や石の下に見られるのが特徴です。畑では農作物を食害することがあり、農業害虫として扱われる場合もあります。
一つの巣に多数の女王アリがいる多雌性(多女王制)で、女王アリと雄アリが巣から飛び立って交尾をする結婚飛行だけでなく、巣内交尾もすることで知られます。
常に卵を産むため繁殖力が強く、短期間に数万〜数十万匹規模の巨大な巣を形成する種類です。
住宅周辺に営巣した場合、大量発生しやすいうえ、巣の一部を破壊したり女王アリを駆除しても別の女王アリが生き残るために根絶が困難です。
ヒメアリ

| 正式名称 | ヒメアリ(学名:Monomorium intrudens Smith) |
| 体長 |
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| 生息域 | 関東以南(本州、四国、九州、南西諸島) |
| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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ヒメアリは小型で、頭部や胸部が黄褐色、腹部全体が黒色です。腹部の色から近縁のイエヒメアリ(腹部後方のみ黒色または茶色)と区別できます。
体が小さくわずかな隙間から住宅内に侵入し、食品(砂糖、菓子、乾魚、粉ミルクなど)に群がります。成人でも噛まれると一時的な痛みがあるため、乳幼児がいる場合はとくに注意しましょう。
トビイロシワアリと同様、一つの巣に複数の女王アリが存在する多雌性で、通常のアリより繁殖力が強いです。体が木材の色に近く非常に小さいため発見も遅れやすく、気づいたときには大量発生していることがあります。
屋外の石の下などの隙間で営巣し、餌や暖かい環境を求めて住宅内に侵入するケースが基本ですが、住宅内の隙間や木材内部で営巣することもあるため注意しましょう。
電化製品の内部に侵入して不具合を起こす被害も知られています。
サクラアリ

| 正式名称 | サクラアリ(学名:Nylanderia sakurae) |
| 体長 |
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| 生息域 | 北海道〜九州、および南西諸島(鹿児島県)まで日本全土に広く生息 |
| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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サクラアリは小型で全体的に薄い茶色の体色をしており、木材や土の色にまぎれて非常に発見しにくい種類です。
基本的に屋外の土中で営巣し、住宅木材を侵食することはありません。ただし、餌を求めて住宅の壁内部やコンクリートの隙間から侵入して食品に群がったり、そのまま隙間に定着して営巣する屋内侵入型です。
住宅内で結婚飛行をして大量発生する事例や、高層マンションで外壁を伝って高層階に侵入した事例があり、不快害虫として知られています。
ルリアリ

| 正式名称 | ルリアリ(学名:Ochetellus glaber Mayr) |
| 体長 |
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| 生息域 | 関東以南(温暖化の影響で生息域は北上傾向にある) |
| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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ルリアリは、小型で光沢のある黒色の体で、腹部に瑠璃色(紫がかった紺色)の光沢が角度により見えることが特徴です。小さな体であらゆる隙間に侵入します。
機械油を好む習性により、電気器具や精密機器内部への営巣が最大の被害です。配線をかじると断線やショートが起こり、最悪の場合は火災につながります。
住宅内の電化製品や自動車のほか、鉄道の信号機内部に営巣して動作不良を引き起こした事例も報告されています。住宅への侵入後は食品にも群がるため、衛生面の被害にも注意が必要です。
肉食傾向が強く、アシナガバチの巣やハキリバチの巣を集団で襲うこともあります。
アミメアリ

| 正式名称 | アミメアリ(学名:Pristomyrmex punctatus Smith) |
| 体長 | 働きアリ約2〜2.5mm |
| 生息域 | 北海道〜沖縄まで日本全土に広く生息 |
| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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アミメアリは頭部と胸部に網目状の隆起があり、腹部に艶があることも特徴です。固定の巣をもたず、一時的な仮設の巣をつくり、卵や蛹を抱えて頻繁に移動して暮らします。
女王アリが存在せず働きアリが単為生殖(受精なし)で卵を産むという、世界的にも極めて珍しい繁殖システムをもちます。すべての働きアリが産卵するため繁殖力が強く、大規模なコロニーになりやすいです。
住宅内や周辺で大量発生した場合、「女王アリを駆除すれば巣が死滅する」という駆除戦略が通用せず、すべての働きアリを駆除しなければ根絶できないことに注意しましょう。
階層構造は職アリ、チーター系統と呼ばれる大型個体、非常にまれに現れる雄アリです。
チーター系統は産卵以外のことをせず、職アリに巣作りや餌の採集、子育てをさせます。別のコロニーに移住することもあり、同じ種類のコロニーに対して寄生行動をとる「同種社会寄生」をしていると考えられています。
ツヤクロヤマアリ

| 正式名称 | ツヤクロヤマアリ(学名:Formica truncorum Fabricius) |
| 体長 |
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| 生息域 | 北海道〜本州の高標高地域(標高800〜1,500m付近の山岳地帯) |
| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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ツヤクロヤマアリは漆黒色で美しい強い光沢が最大の特徴で、「ヤマトクロアリ」という通称で紹介されることもあります。同じヤマアリ属のクロヤマアリと光沢の有無で明確に区別できます。
寒冷地に生息し、暑さに弱いです。アブラムシの甘露を好み、草の根元に近い土中によく営巣します。
被害として住宅内への侵入や大量発生があります。噛みつき能力はあるものの攻撃性は高くなく、噛みつき被害や住宅木材への侵食もあまりありません。人間に接触する機会が少ない種類です。
イエヒメアリ

| 正式名称 | イエヒメアリ(学名:Monomorium pharaonis Linnaeus) |
| 体長 |
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| 生息域 |
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| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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イエヒメアリは全体的に薄黄色で腹部後方のみ茶色〜黒色という配色で、ヒメアリ(頭部と胸部が黄褐色、腹部全体が黒色)と区別できます。
学名の「pharaonis(ファラオニス)」はエジプトの王家に由来し、世界中に生息するもっとも広範的な衛生害虫アリとして知られています。
熱帯原産のアリで寒さに弱く、暖かい住宅内部に依存して生活する種類で、屋外での自然生息はまれです。住宅内の隙間に営巣し、食品(砂糖、菓子、乾魚、油脂類など)への侵入や汚染をすることが主な被害となります。
1つの巣に数匹〜数十匹の女王アリが存在する多雌性で、繁殖力が非常に高いです。1軒の住宅から100万匹以上の働きアリが確認された事例もあります。
日本に生息するクロアリの主な種類|外来種
日本に生息するクロアリには、海外から持ち込まれた外来種も存在します。主な種類は以下です。
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見た目や特徴のほか、危険性や対応の注意点も解説しています。発見時の対応の参考にしてください。
アルゼンチンアリ

| 正式名称 | アルゼンチンアリ(学名:Linepithema humile Mayr, 1868) |
| 体長 |
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| 生息域 |
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| 好む環境 | 住宅の壁のひび割れや石垣、コンクリートブロックの隙間など人工構造物の隙間を好む |
| 巣の特徴 |
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アルゼンチンアリは、全体的に淡褐色~褐色で、触覚や脚が長くて動きも素早いことが特徴です。大群で行列をつくり餌場や巣を移動し、列が帯状になることもあります。
食品汚染・噛みつき被害のほか、攻撃性や繁殖力が高く在来アリを駆逐して生態系バランスを崩壊させることで知られ、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
まれに浅い地中に営巣するものの、基本的には壁やコンクリートなど人工物の隙間を好んで営巣し、住宅内にもよく侵入するため注意が必要です。
通常のクロアリは異なる巣の個体同士が攻撃し合う一方、アルゼンチンアリは同種を攻撃しないため巣の連結が起こり、女王アリをもつコロニーが互いに連結する「スーパーコロニー」を形成します。
女王は結婚飛行をせず巣内で交尾し、大量の働きアリを連れて移動して巣を広げるため、気づかないうちに急速に拡大しやすいです。コロニーの規模や繁殖力の高さから、根絶は容易ではありません。
ヒアリ(アカヒアリ)

| 正式名称 | ヒアリ(学名:Solenopsis invicta Buren) |
| 体長 |
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| 生息域 |
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| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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ヒアリは別名「アカヒアリ」とも呼ばれ、体色は赤褐色で腹柄(胸と腹の接続部分)に2つの節がある特徴の外来種です。働きアリは個体により体長が2〜6mmと3倍も異なり、強力な毒針をもちます。
腹部先端の毒針で繰り返し刺されると、強烈な痛みとアナフィラキシーショックを引き起こします。人やペットへの健康被害のほか、海外では死亡事例が報告されており、危険性が高い外来種です。
要緊急対処特定外来生物に指定され、世界の侵略的外来種ワースト100にも選定されています。
日本国内での発見事例は限定的ですが、万が一見かけた場合は絶対に素手で触れず、環境省または各都道府県の担当窓口にすみやかに報告することが重要です。
ヒアリによく似た種類に「アカカミアリ」がおり、ヒアリより毒性は弱いものの、特定外来生物に指定されています。ヒアリはアカカミアリよりも頭部が滑らかで、全体的に光沢が少ない点で見分けます。
アワテコヌカアリ

| 正式名称 | アワテコヌカアリ(学名:Tapinoma melanocephalum Fabricius) |
| 体長 |
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| 生息域 |
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| 好む環境 |
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| 巣の特徴 |
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アワテコヌカアリは頭部と胸部が暗褐色、腹部や脚が淡黄色の小型の外来種です。「あわてた」ように動き回る名前の通り、動きが在来種に比べて格段に速い特徴もあります。
食品汚染が主な被害で、まれに大量発生することがあります。
動きが非常に速くて補足しにくいうえ、多雌性コロニーを形成することからすべての巣の女王を駆除しなければならないため、根絶が難しいです。
イエヒメアリ(全体的に黄褐色で腹部後方のみ暗褐色)と外見が似ていますが、種類に合わない駆除剤を選ぶと効果が出にくいため、適切に見分けて駆除しましょう。
クロアリの羽アリの発生時期と見分け方
クロアリは女王アリと雄アリが羽をもち、巣から羽アリとして飛び立ちます。羽アリの発生時期や見分け方を知っておきましょう。
クロアリの羽アリの特徴と役割
クロアリの巣が成熟すると、新しく生まれた女王アリと雄アリが羽アリとして巣から一斉に飛び立つ「群飛(ぐんぴ)」をし、空中でペアとなる相手を見つけて交尾をします。そのような一連の繁殖行動を「結婚飛行」と呼びます。
交尾を終えた女王アリは羽を落として新たな巣をつくり、産卵をして自分のコロニーをつくるのが特徴です。一方で雄アリは交尾後まもなく絶命します。
雄アリは交尾のみを役割としているため、寿命が数時間から数日程度と非常に短いうえに、ほとんどの個体はペアを見つける前に外敵に捕食されるか力尽きます。
女王アリとの交尾に至るのは全体のごく一部であり、羽アリの大量発生が「大量に新しい巣ができる」ことを意味するわけではありません。
クロアリの羽アリが発生する時期

クロアリの羽アリが発生する時期は種類によって異なるものの、クロアリ全体としては4月〜11月にかけて複数の種類が入れ替わるように発生します。
4月後半〜6月はヤマトシロアリの羽アリが発生する時期とも重なるため、羽アリを見つけた際はシロアリかどうかの見分けがとくに重要な時期です。
一般的に「9月以降の羽アリはほぼクロアリ」とされます。ただしアメリカカンザイシロアリは9月以降も羽アリが発生することもあるため、判別には注意が必要です。
クロアリの住宅への侵入経路と対策
クロアリは「リクルートフェロモン」と呼ばれる物質を侵入経路上に残して「フェロモントレイル」と呼ばれる道をつくり、仲間がフェロモンをたどって次々と侵入する習性があります。
一度侵入が始まった経路は、アリを追い払っても同じルートから再び入ってきます。
主な侵入経路は以下の通りです。
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それぞれについて、侵入されやすい状況や予防策を解説します。侵入予防の参考にしてください。
玄関ドアや窓の隙間

玄関ドアの下端と床面のわずかな隙間、ドア枠とドアの接合部などはクロアリが通り抜けるのに十分な侵入口になります。
とくに夏場は、開閉のたびに少量のクロアリが侵入しやすいです。
予防策としては、ドア下部のドアスウィープ(隙間ふさぎ)の設置や、専用の侵入防止スプレーをドア枠まわりに処理することが有効です。
網戸の破れや隙間

見た目には問題なさそうな網戸でも、フレームと窓枠の間にわずかな破れや隙間があれば体長1〜2mmのクロアリは容易に通り抜けます。
網戸の網目は通常1mm前後ですが、ルリアリ(体長約2mm)でも通り抜けるケースがあります。
「網戸を閉めているのに入ってくる」という状況は網戸や窓枠の隙間から侵入している可能性が高いです。
予防策としては定期的な網戸の張り替えと、フレームまわりの隙間をシーリングで塞ぐことが基本となります。
エアコンのドレンホースや配管貫通部

エアコンのドレンホース(排水管)は屋外の地面近くまで伸びており、クロアリにとって格好の侵入経路になります。
また屋外と室内をつなぐ配管の貫通部(エアコン、ガス管、給排水管まわり)はパテで充填されているものの、経年劣化で隙間ができやすい箇所です。
予防策として、ドレンホースの先端に専用の防虫キャップを取り付け、配管貫通部は専用の充填材(ウレタンフォームや防虫パテ)で隙間を塞ぐことが有効です。
庭木が壁や屋根に接触している箇所

クロアリは樹木を伝って屋根や外壁の高さまで容易に登ることができます。
庭木の枝が建物に接触している箇所があれば、そこから外壁や屋根に移動し、隙間を通じて屋内に侵入するケースがあります。
とくに屋根裏や小屋裏との連絡部はクロアリが侵入しやすく、発見が遅れがちな場所です。
予防策として、庭木と建物外壁の間に最低30cm以上の空間を確保するように、年1〜2回の定期剪定をするとよいです。
基礎のひび割れや排水管まわりの隙間

コンクリート基礎のひび割れはクロアリにとって理想的な侵入口であり、床下への直接の経路です。とくに以下は隙間ができやすい箇所としてあげられます。
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予防策としては定期的な基礎の目視点検と、ひび割れを見つけたらすみやかにエポキシ系補修材で充填することが有効です。排水管まわりの隙間も忘れずに防水パテで処理しましょう。
クロアリの駆除方法
クロアリを発見した場合は、なるべく早く状況に応じた駆除方法で対応しましょう。放置していると大量発生や健康被害が起こる可能性もあります。
業者に任せる場合の判断のポイント、自分で駆除する場合の手順を解説します。
クロアリを自分で駆除できるケースとプロへの依頼が必要なケース
クロアリの駆除について、自分で駆除できるケースとプロに依頼するケースにまとめました。
| 自分で駆除できるケース |
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| プロに依頼するケース |
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巣が屋外にあり、入り口が確認できる場合は、自分で市販のベイト剤で駆除できます。働きアリが薬剤入りの餌を巣に持ち帰り、女王アリや幼虫に分け与えるため、巣全体の根絶をはかれます。
住宅内で営巣している場合は、巣が壁の中や床板の下など通常見えないところにあるため、被害状況や駆除効果の判断が難しいです。クロアリの種類によっては市販のベイト剤を食べないこともあります。
プロの専門駆除業者なら種類を特定し、被害状況に応じて市販品よりも強力かつ残効性の高い薬剤で駆除できるため、根絶の確実性が高いです。根絶後の死骸や巣の処理なども任せられます。
クロアリを自分で駆除する手順
クロアリを自分で駆除する場合は以下の手順を踏みましょう。
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種類の見当をつける
まずは、住宅内で見かけたクロアリの大きさや数、発生場所を確認しましょう。体長7mm以上の大型のクロアリを数匹、食品付近や水回りで見かけた程度であれば、屋外に巣をつくる種類が餌や水を求めて一時的に入り込んだだけの可能性があります。
一方で、体長2mm前後の小型のクロアリが多数見られる場合や、同じ場所から繰り返し出てくる場合は注意が必要です。
壁の隙間、床下、家具の裏、家電まわりなど、住宅内の見えにくい場所に巣をつくっている可能性があります。本記事で紹介した種類ごとの見た目や巣の特徴も参考にしながら、種類の見当をつけてください。
市販のベイト剤や殺虫剤には「対象害虫」が記載されているため、種類の見当をつけておくと発生したクロアリの駆除に適した薬剤を選びやすくなります。
クロアリの行列から侵入経路を特定する
クロアリが列をつくって動いている場合、列の起点(出発点)に向かって追跡すると、巣の場所や侵入経路を特定できることがあります。
侵入経路を特定できた場合は、まず侵入口となっている隙間を物理的に塞いでから駆除剤を設置することで、再侵入のリスクを下げられます。
行列が壁の内部や床板の隙間に消えていく場合は、屋内営巣の可能性が高いです。専門駆除業者への相談を検討しましょう。
ベイト剤を設置する

巣ごと駆除するにはベイト剤(毒餌)が有効です。巣または侵入経路やアリの行列の近くに複数設置すると効果的です。
設置直後から次第にアリが集まり薬剤を巣に持ち帰るため、除去せずにそのまま様子を見ましょう。
1〜2週間程度で、クロアリの巣の中で薬剤を食べた個体が絶命して数が減り、最終的に巣全体の個体が死滅します。遅効性の駆除方法であることを踏まえて使用してください。
また、雨にあたると効果が落ちるため、屋外で使用する場合は耐水仕様の製品を選ぶか、雨のかからない場所に設置しましょう。
基本的に効果は1か月程度持続します。1ヶ月経過した際や、ベイト剤が7割程度食べられている際には交換や追加設置してください。
ベイト剤の設置後、2〜3ヶ月程度が経過し、ベイト剤が減らなくなりクロアリを見かけなくなったら、駆除完了です。
なお、スプレー殺虫剤の使用は、目の前のクロアリ駆除に限られ巣の根絶ができないため、おすすめしません。
市販のベイト剤の種類と選び方
代表的な市販のベイト剤を紹介します。ベイト剤選びの際は、製品裏面の「対象害虫」の欄で対象種を確認してから購入してください。
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スーパーアリの巣コロリ
| 販売会社 | アース製薬 |
| 対象の種類 | 雑食性のアリ、吸蜜性のアリ、アカカミアリ、アルゼンチンアリ、ヒアリなど |
| 特徴 |
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アリメツ
| 販売会社 | 横浜植木 |
| 対象の種類 | アカアリ、ヒメイエアリ、クロオオアリ、アメイロアリ、アルゼンチンアリなど |
| 特徴 |
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アリキックベイト
| 販売会社 | 鵬図商事 |
| 対象の種類 | 雑食性のアリ(イエヒメアリ、アルゼンチンアリなど)、植食性のアリ(アミメアリ、トビイロケアリ、トビイロシワアリなど)、ダンゴムシ |
| 特徴 |
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クロアリ発生を防ぐための予防方法
クロアリの発生を防ぐために以下の予防方法を実践しましょう。
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それぞれについて、具体的なポイントや実践タイミングの目安などを解説します。日常的なクロアリ予防の参考にしてください。
食べ物は密閉保管して室内を清潔に保つ

クロアリは食べ物の匂いに寄りつきます。クロアリが匂いを感知できる状態で食べ物を放置しないよう、以下のポイントに注意しましょう。
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もしクロアリが食べ物に辿り着いた場合、経路や食べ物にはリクルートフェロモンが付着し、フェロモントレイルができています。
食べ物を処分したり移動したりするだけでなく、棚や台の表面をアルコールで拭いて残留フェロモンを除去してください。クロアリが同じ場所へ再び集まるのを防げます。
庭・外構の環境を改善する

クロアリを住宅内に寄せ付けないために、庭や外構の環境を整えましょう。具体的なポイントは以下の通りです。
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庭木などが外壁に触れる状態だと、クロアリが外壁に到達する経路となり、窓やベランダから侵入する可能性があります。クロアリの侵入ルートをつくらないようにしましょう。
プランターや鉢の底面、砂利や落ち葉で水捌けの悪い場所は、クロアリが好む湿った暗所になります。巣の形成に適した環境を長期間放置しないことも大切です。
なお、コンクリートブロックで敷地を囲い、庭に多数の樹木を植えた環境は湿気がこもるため、クロアリだけでなくシロアリも好む条件が揃いやすくなります。
住宅の耐久性を長期間保つためには、外周部の通風確保と湿気管理がシロアリ、クロアリ共通に有効です。定期的に手入れし、環境を整えてください。
住宅の隙間・劣化箇所を定期的にチェックする

住宅全体で隙間やひび割れなどの劣化箇所がないかを確認してください。以下の箇所はクロアリの侵入経路になるため、クロアリが活動を再開する前の春のうちに定期点検する習慣をつけましょう。
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外壁の継ぎ目や窓枠の隙間などを埋めるのに使われるコーキング材(シーリング材)は、10〜15年ほどで経年劣化による亀裂が入りやすくなり、雨水の浸入と木材腐朽の原因になります。
クロアリが繰り返し同じ場所から侵入する場合は、近くのコーキング材の劣化も確認し、必要に応じて補修してください。
基礎のひび割れは放置するとクロアリだけでなくシロアリの侵入口にもなります。住宅の長期耐久性の観点からも、幅0.3mm以上のひび割れを見つけたらすみやかに補修することが重要です。
床下・水まわりの湿気管理を徹底する

クロアリ(とくにトビイロケアリやルリアリ)は水気の多い環境を好むため、以下のポイントを押さえて湿気管理を徹底しましょう。
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床下換気口が落ち葉や土で詰まると換気量が落ち、床下の湿度が上昇してクロアリやシロアリが好む環境になります。
床下や浴室まわりの腐朽した木材に営巣しやすいため、定期的にチェックし、水の浸入によって木材が濡れ続ける状態をつくらないようにしましょう。
クロアリとシロアリの違い
クロアリとシロアリは類似点が多いものの、まったく違う昆虫です。
とくにシロアリは放置すると住宅に大きな被害がもたらされ、最悪の場合は倒壊リスクがあります。
両者の違いを理解して判別できるようにすることで、適切に予防や駆除ができるようにしましょう。
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分類上の違い

クロアリはハチ目アリ科で、スズメバチやミツバチと同じグループに属します。
一方、シロアリはゴキブリ目シロアリ科です。名前に「アリ」が入るもののアリとは別の昆虫で、生物学的にはゴキブリに近い分類となります。「シロアリ=白いクロアリ」という理解は誤りです。
また、クロアリは「完全変態(卵→幼虫→蛹→成虫)」、シロアリは蛹の段階がない「不完全変態(卵→幼虫→成虫)」である点も生物学上の大きな違いです。
働きアリの見た目の違い

| クロアリ | シロアリ | |
| 体型 | くびれあり | くびれなし(ずん胴) |
| 触角 | 「く」の字形 | 数珠状 |
| 体色 | 黒〜黒褐色 | 乳白色(半透明) |
クロアリの働きアリは黒〜黒褐色で体にくびれがあり、細長いシャープなシルエットをしています。
一方、シロアリの働きアリ(職アリ)は光に弱く半透明の白色で、頭部〜腹部がほぼ同じ幅のずん胴体型です。
シロアリは基本的に木材や土の中に潜んでおり、日常的に人目に触れることはほとんどありません。羽アリになって飛翔する際に外に出てきます。
羽アリの見た目の違い

| クロアリ | シロアリ | |
| 触角 | 「く」の字形 | 数珠状 |
| 翅の形 | 前翅が後翅より大きく、前後で大きさが異なる | 4枚の翅がほぼ同じ大きさで、翅脈(翅の網目模様)が細かく複雑 |
| 体型 | 頭、胸、腹の3節にくびれがある | くびれなし(ずん胴) |
シロアリの羽アリは地面に着地すると自ら翅(はね)を切り離す習性があります。
室内の床や窓枠などに翅だけが落ちている場合は、シロアリの羽アリが侵入して翅を落とした痕跡の可能性が高いです。
クロアリの雌も交尾後に翅を落とすものの、屋内の床面で翅を落とすのはまれであるため、「室内で翅だけが見つかった」はシロアリを疑うべき重要なサインといえます。

人間に与える被害の違い

クロアリは雑食性であり基本的に木材(セルロース)を食べないことから、原則として住宅の構造材を直接侵食しません。
一方、シロアリは木材を主食とするため住宅の構造材を侵食します。
シロアリに侵食された木材は、見た目以上に強度が低下します。野外でシロアリに侵食させた木材の強度試験では、断面が16%減少した木材の圧縮強度と曲げ強度は約半分にまで低下しました。
木材の強度低下は、建物全体の耐震性に直結します。1995年の阪神淡路大震災、2016年の熊本地震では、全壊した建物の多くにシロアリ被害があったことも判明しています。
シロアリ被害で建て替えに至るケースはまれで、多くは被害箇所の補修や補強で対応できる程度です。ただし、被害が広がるほど修繕費用は高額になるため、早期発見が重要です。
| 補修場所(1カ所あたり) | 相場 |
| 床下の補強(腐食した木材の交換など) | 20~50万円程度 |
| 柱の補強 | 10~50万円程度 |
| 床材の張り替え | 100〜200万円程度 |
| 柱の交換 | 100~200万円程度 |
| 建物基礎部分の補強 | 200万円以上 |
| 屋根や梁の修繕 | 200万円以上 |
シロアリ被害が軽微なうちに駆除や予防をすることで、必要な修繕やリフォームを最小限にでき、結果的にトータルの支出を抑えられます。
まとめ
住宅周辺でクロアリを見かけたら、まずは慌てずに種類を特定し、ベイト剤を設置して巣の根絶を狙いましょう。すでに住宅の中で発生している場合や、手に負えない場合は専門駆除業者への依頼を推奨します。
また、床のきしみや沈み、ドアの開閉不良など「住宅の異変」が同時に起きている場合は、シロアリによる構造材への侵食が進行している可能性もあります。
シロアリは木材の内部を食い進むため、外から見ただけでは被害の有無を判断できません。
「シロアリお助け本舗」では、専門資格をもつ担当者がご自宅の床下を無料で調査し、シロアリの有無と被害の状況を正確に調べます。
「シロアリかどうか心配」「床に異変がある」「羽アリが出た」というときは、お気軽にご相談ください。

※1 一部エリア、再発保証が付いている場合のみ。発生箇所と同一の場所、シロアリの種類も同じ場合のみ適用。
※2 対応エリア・加盟店・現場状況などにより記載の通りには対応できない場合があります。
※3 面積が66㎡未満の場合は一律80,000円(税込み)になります。ヤマトシロアリに限ります(カンザイシロアリなど他のシロアリは別途見積り)。
※4 薬剤はタケロックアジェンダを採用します。その他の特殊な薬剤・油剤は別途見積りとなります。




