シロアリの羽アリが大量発生し、「どう対処すればいいのか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
シロアリが大量発生した場合、住宅内や敷地内に巣がつくられている可能性が高いため、駆除が必要です。そのまま放置すると被害が拡大するおそれがあります。
本記事では、シロアリが大量発生する原因や被害にあったときの対処法、駆除費用を解説します。

※1 一部エリア、再発保証が付いている場合のみ。発生箇所と同一の場所、シロアリの種類も同じ場合のみ適用。
※2 対応エリア・加盟店・現場状況などにより記載の通りには対応できない場合があります。
※3 面積が66㎡未満の場合は一律80,000円(税込み)になります。ヤマトシロアリに限ります(カンザイシロアリなど他のシロアリは別途見積り)。
※4 使用する薬剤は加盟店ごとに異なります。特殊な薬剤・油剤は別途見積りとなります。
このような方におすすめ
- 自宅でシロアリが大量発生して困っている方
- シロアリが大量発生する原因を知りたい方
- シロアリの駆除や今後の発生を防ぐ方法を知りたい方
シロアリの羽アリが大量発生する原因

シロアリの羽アリが大量発生する主な原因は、以下の3つです。
シロアリの羽アリが大量発生する主な原因
- 住宅の内部や床下に巣ができている
- 庭や隣地の巣から飛来している
- 夜間の照明に引き寄せられ、住宅の隙間から入り込んでいる
いずれも、シロアリの生態が関係しています。それぞれの原因について、解説します。
シロアリの羽アリは、巣から飛び立つ繁殖担当の個体

シロアリは、1つの巣の中で多くの個体が役割を分担しながら集団生活を営む社会性昆虫です。
具体的な階級は3つで、繁殖を担う王や女王などの「生殖階級」、外敵から巣を守る「兵蟻(へいぎ)階級」、餌集めや巣づくり、幼虫の世話などを担う「職蟻(しょくぎ)階級」が存在します。
このうち、羽アリは職蟻階級にあたり、巣から離れて新たな場所で繁殖する役割を担います。

なお、シロアリの巣の中にいる羽アリは、生まれたときから羽が生えているわけではありません。
一部の幼虫が、胸部背面に羽のもととなる翅芽(しが)をもつニンフへと分化し、成長するとその翅芽から羽が生え、羽アリとなるのです。
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群飛は巣が過密になったときに起きる
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巣の中の個体数が増えて手狭になると、羽アリが繁殖のために巣から一斉に飛び立つ群飛(ぐんぴ)という現象が起こります。
大群で飛ぶのは、少しでも生き残る確率を上げるためです。
シロアリの羽アリは動きが遅く、外敵から身を守る手段がありません。
そのため、少数で飛ぶと天敵に捕食され、全滅する可能性があります。まとまって飛び立つことで、新しい場所に辿り着く個体の数を少しでも多くする狙いがあるのです。
生き残った羽アリは、着地すると自ら羽を落とし、オスとメスがペアになって、土や木材の中に新しい巣をつくり始めます。
なお、羽アリが飛び立ったあとの巣にも多くのシロアリがまだ残っているため、駆除しなければ被害は進行し続けます。
原因1|住宅の内部や床下に巣ができている

居室や玄関、建物の周辺で羽アリが大量発生した場合、住宅の内部や床下にシロアリの巣がつくられている可能性が高いです。
巣がつくられる場所は、侵入したシロアリの種類によって異なります。日本で住宅に被害を与えるシロアリは、主にヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリの4種類です。
地下シロアリは地中を移動し、土や排泄物でつくった蟻道(ぎどう:トンネル状の通り道)を通って地面から床下の木材へ入り込みます。
一方、カンザイシロアリは土とは無関係に、飛来した羽アリが木材に降り立ってそのまま内部に入り込みます。
種類ごとの巣の場所や被害にあいやすい部位は以下の通りです。
| 種類 | ヤマトシロアリ
イエシロアリ |
アメリカカンザイシロアリ
ダイコクシロアリ |
| 分類 | 地下シロアリ | カンザイシロアリ |
| 巣の場所 | 土の中、木材内部 | 木材内部 |
| 被害にあいやすい部位 | 床下の土台、柱の根元など | 小屋裏(屋根裏)、2階以上の柱、窓枠、階段の踏み板、木製家具など |
2025年9月にシロアリお助け本舗がおこなった調査では、シロアリ被害にあった場所としてもっとも多いのは床下の50%、次いで浴室、洗面所が33%、その次に玄関、勝手口が23%でした。
| 【調査概要】 調査対象:全国のシロアリ駆除・予防を業者に依頼した経験のある方 調査期間:2025年9月17日 調査方法:インターネットによる任意回答 有効回答数:100人 |
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原因2|庭や隣地の巣から飛来している
庭や隣地にシロアリの巣があると、群飛の時期に羽アリが一斉に飛んで、住宅周辺で大量に見つかることがあります。
羽アリの飛翔距離は基本的には数メートル程度です。
飛び立った羽アリの多くは、天敵による捕食や乾燥、風雨などの影響で死んでしまいます。
住宅の近くでまとまった数の羽アリが見つかるということは、遠くから飛来したというよりも、すぐ近隣か敷地内に巣があり、そこから大量に飛んできた可能性が高いです。
屋外から飛来した羽アリが新しい巣を形成すれば、女王が産卵を続けて個体数が増え、数年後には床下や基礎周辺まで活動範囲を広げます。
屋外で羽アリを見つけた場合も家の外だから問題ないと判断せず、庭の木材や切り株、ウッドデッキ、基礎周辺にシロアリの生息痕跡がないか確認しましょう。
原因3|夜間の照明に引き寄せられ、住宅の隙間から入り込んでいる

イエシロアリとダイコクシロアリの羽アリは走光性(光に向かって移動する習性)があり、街灯や住宅の照明に集まります。
そのため、住宅の近くで羽アリが群飛すると、夜間の照明に引き寄せられ、開いた窓から飛び込んだり、ベランダ、網戸などの隙間から室内へ入り込むことがあります。
シロアリの羽アリは体が小さく、網戸とサッシの合わせ目や配管、換気口の周りなど、0.5mmの隙間でも通過可能で、木造、鉄骨造などの建物構造は関係ありません。
イエシロアリの羽アリは6〜7月の夕方から夜間に群飛し、ダイコクシロアリの羽アリは年間を通して不定期に飛び立ちます。
夜間にカーテンを開けっぱなしにしたり、玄関灯をつけたままにしないようにしましょう。

とくにイエシロアリはヤマトシロアリに次いで被害件数が多く、侵食の規模や進行スピードは4種類のなかでもっとも深刻とされています。
国際自然保護連合(IUCN)の「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選ばれており、建物だけでなく生きている木にも被害を与えます。
イエシロアリの特徴は、水を運んで乾燥した場所を湿らせながら、被害を広げることです。
そのため住宅や敷地内に巣をつくられると、雨漏りや結露がない天井、屋根裏、2階部分などにも被害が及ぶことがあります。
また、イエシロアリは1匹の女王アリを中心に、数十万〜数百万匹もの大きな集団をつくります。
ヤマトシロアリの数万〜数十万匹と比べて個体数が多く、仲間を次々と増やすため、建物への被害も大きくなりやすいです。
シロアリの羽アリが大量に発生する時期

羽アリが大量に発生する時期は、シロアリの種類によって異なりますが、日本列島では春から夏にかけてが多いです。
日本で見られるシロアリの群飛時期は、以下の通りです。
| シロアリの種類 | 群飛時期 | 時間帯 |
| ヤマトシロアリ | ・沖縄は2〜3月
・関東から九州は4〜5月 ・北海道から東北は6月 |
午前中〜昼頃 |
| イエシロアリ | ・沖縄や小笠原は5月下旬
・本州は6〜7月 |
日没後の暗い時間 |
| アメリカカンザイシロアリ | ・東日本は5月
・西日本は10〜11月 |
日中〜夕方 |
| ダイコクシロアリ | 不定期(1年中) | 不定期 |
群飛が起こる気温や湿度、風速について具体的な基準値は定められていませんが、シロアリの種類によって群飛する時期や時間帯には一定の傾向があります。
種類別の具体的な発生時期について解説します。
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4〜5月|ヤマトシロアリの羽アリの群飛時期

ヤマトシロアリの群飛時期は、温暖な沖縄では2〜3月、関東から九州は4〜5月、東北や北海道では5〜6月頃です。
雨が降った翌日の晴れた日、気温や湿度が高い日の午前中から昼頃にかけて、一斉に巣から飛び立ち、数百匹以上がまとまって現れることもあります。
ヤマトシロアリはシロアリのなかで寒さに強く、気温が6℃程度でも活動できるため、東北や北海道などの寒冷地域にも生息しています。
2000年代に入ってからは旭川市、名寄市、帯広市など道内各地へ拡大し、2026年までに発見されている一番北の生息エリアは名寄市です。
全国的に広く分布しており、建築物への被害件数は日本国内に生息するシロアリの種類のなかで最多となっています。
羽アリの体長は約4.5〜7.5mm、体は黒褐色〜黒色です。
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6〜7月|イエシロアリの羽アリの群飛時期

イエシロアリは、沖縄や小笠原では5月下旬、本州では梅雨時期にあたる6〜7月に群飛します。
羽アリの体長は約7.4〜9.4mm、体は黄褐色〜茶褐色です。
イエシロアリは、千葉県以西の温暖な海岸線沿い、沖縄、九州、四国、琉球半島、小笠原諸島に主に分布しており、雨上がりの蒸し暑い日の夕方から夜間にかけて飛び立つ傾向があります。
日本国内の住宅に与える被害の件数は、ヤマトシロアリに次ぐ2番目の多さです。
イエシロアリは、数十万〜数百万匹規模の巨大な巣をつくり、一つの住宅だけでなく周辺の半径100m範囲の建物まで侵食する可能性があります。
また、水を運ぶ能力があり、床下などの湿った場所だけでなく、壁の内部や2階、屋根裏まで侵食するのも特徴です。
被害の進行も速いので、発見したら放置せず、速やかに専門業者へ調査を依頼しましょう。
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5〜11月|アメリカカンザイシロアリの羽アリの群飛時期

アメリカカンザイシロアリの羽アリは、東日本では5月、西日本では10〜11月に、少数で複数回に分かれて群飛します。
羽アリは体長約8〜11mmで、赤褐色〜褐色の体と濃い色の羽をもちます。
木材の内部に小さな穴を開けて巣をつくり、その穴の中から砂粒のようなふんを排出するのが特徴です。
ヤマトシロアリやイエシロアリのような地下シロアリは、主に土中や床下から侵入するため、被害は1階に集中する傾向があります。
これに対してアメリカカンザイシロアリは、羽アリが屋根裏や窓枠などの木部に直接飛来し、穴を空けて巣をつくります。
そのため、2階以上の高層階でも被害が発生するのが大きな特徴です。
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不定期|ダイコクシロアリの羽アリの群飛時期

ダイコクシロアリの羽アリは、群飛する時期が一定ではなく、少数ずつ飛び立ちます。
体長は約7〜10mmで、黄褐色〜褐色の体と黄色みを帯びた羽をもち、夜間に光に集まる習性があります。
アメリカカンザイシロアリと同様に、土壌や床下からは侵入せず飛来して窓枠などの隙間から建物内に入って巣をつくるのが特徴です。
主な生息地域は奄美大島より南の南西諸島ですが、近年では物流の活発化に伴い、本州でも被害が確認されています。
被害にあった家具や木材が本土へ運ばれる際、内部に潜んだまま一緒に移動し、本州の都市部で発見されるケースもあります。
巣の規模は数百匹程度と小さいものの、家具や建具の内部に営巣するため、発見が遅れやすいです。
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シロアリの働きアリ(職アリ)が大量発生する原因

働きアリ(職アリ)が大量発生する原因は、木材の状態やシロアリの生息環境が関係しています。主な原因は、以下の4つです。
シロアリの働きアリ(職アリ)が大量発生する原因
- 侵食が生活空間の木材まで達している
- 雨漏りや水漏れで湿った木材に集まっている
- 次の餌場を求めて集団で移動している
- 蟻道や被害材が崩れて、隠れていた個体が出てきた
大量発生する原因について、働きアリの習性と併せて解説します。
シロアリの働きアリ(職アリ)は、巣の仕事のほとんどを担う

職アリは巣にいるシロアリ全体の90〜95%を占め、餌集めや巣づくり、卵、幼虫の世話、王アリ、女王アリへの給餌など、巣の仕事のほとんどを担う階級です。
集めた餌は自分だけで食べるのではなく、口移しなどによって幼虫や兵アリ、王アリ、女王アリに分け与えます。
体の色は白〜乳白色で羽がなく、木材の内部や蟻道(ぎどう)の中で活動するのが特徴です。
蟻道は、シロアリが土や排泄物などを固めてつくるトンネル状の通り道で、光や乾燥を避けながら餌場と巣を行き来するために使われます。
そのため、職アリが人目につく場所に姿を現すことはほとんどありません。
原因1|侵食が生活空間の木材まで達している

ヤマトシロアリやイエシロアリなどの地下シロアリは、地面をつたって床下から侵入し、最初は地面に近い土台や根太、大引きといった基礎の木材から侵食します。
目立たない場所から被害が進行するため、初期段階では気づきにくいです。
さらに、地下シロアリは光や乾燥を避け、表に姿を表さないよう、基礎のコンクリートや壁の内部のわずかな隙間を通り道にする習性があります。
生活空間でシロアリが大量発生したということは、目に見えない場所で進行していた被害が、柱、敷居、ドア枠など生活空間にある木材まで達したと考えられます。
この場合、被害にあった箇所だけでなく、床下などシロアリの侵入口付近の木材はボロボロにされている可能性が高いです。
原因2|雨漏りや水漏れで湿った木材に集まっている

日本のシロアリ被害の9割以上を占めるヤマトシロアリ、イエシロアリなどの地下シロアリは、湿度の高い環境を好む習性があります。
地下シロアリは、体表を覆うクチクラと呼ばれる皮が薄く、乾燥した場所は体内の水分が失われて死んでしまいます。
そのため、水分や湿度を保てる水回りや、雨漏り、配管からの水漏れ、結露などで湿った木材に集まるのです。
また、木材が水分を含んで長時間湿った状態が続くと木材腐朽菌が繁殖します。木材腐朽菌は木材の細胞壁を分解し、木材の強度を低下させる菌です。もろくなった木材は、シロアリに侵食されやすくなります。
さらに、木材腐朽菌が放出する成分(MVOC)は、シロアリを誘引することもわかっています。
しみの跡が残る天井裏、結露の水滴や雨水の吹き込みが頻繁に起きる窓の下枠、浴室に隣接する部屋の壁際などは被害が集中する傾向にあるため、重点的な点検が必要です。
原因3|次の餌場を求めて集団で移動している

ヤマトシロアリは固定の巣をつくらず、侵食している木材そのものを巣として利用します。
巣の中の個体数が増えて過密になると、適当な生活環境や新たな餌を求めて、群れごと近い場所へ集団で移動する習性があります。
基本的には蟻道の中を移動しますが、次の木材までの距離が近かったり、倉庫や押入れなど薄暗い場所では地上を直接移動することもあり、途中で発見されることがあるのです。
この場合も、生活空間のすぐ近くまで侵食されていることを意味し、住宅が深刻なシロアリ被害にあっている可能性があります。
原因4|蟻道や被害材が崩れて、隠れていた個体が出てきた

ヤマトシロアリやイエシロアリなどの地下シロアリは、土の中や木材の内部など、暗く湿度の高い場所で活動しています。
地中から建物へ移動する際、むきだしの状態で地面の上を歩くのではなく、土や排泄物などを固めてつくった蟻道の中を通るのが特徴です。
蟻道は、床下の基礎や束石、配管の周辺などにつくられ、内部では多くのシロアリが移動しています。
そのため、掃除や荷物の移動などで蟻道が崩れると、それまで外から見えなかったシロアリが一斉に露出し、突然大量発生したように見えるのです。
また、シロアリが侵入した柱や床材などの内部も、多数の個体が隠れて活動しています。
リフォームで床や壁を剥がしたり、建物の解体工事で柱や土台を壊すと、木材や壁の内部で活動していた個体が一気に出てくることがあります。
大量発生した虫がシロアリか見分ける
大量発生した虫がシロアリか見分ける方法は、体の色や形、触角、羽の3つを確認します。
同じシロアリでも、職アリと羽アリでは、体の色や羽の有無などが異なります。
とくに、シロアリと黒アリの羽アリは体の色が黒っぽく見間違えやすいため、胴体や触角の形、前後の羽の大きさなどを確認しましょう。シロアリとクロアリ、他の虫との見分け方を解説します。
シロアリとクロアリの見分け方

シロアリとクロアリはどちらも「アリ」という名前がつき、集団で行動しますが、生物学的にはまったく異なる種類です。
シロアリはゴキブリの仲間、クロアリはハチの仲間に分類され、体のつくりにも違いがあります。
見分ける際は、体の色、胴体のくびれ、触角の形、羽の大きさや形を確認しましょう。
複数の特徴を組み合わせて比較すると、シロアリかどうかを判断しやすくなります。
働きアリ(職アリ)と羽アリに共通するクロアリとの違い

働きアリと羽アリに共通するクロアリとの違いは、体型や触角の形です。
シロアリは胸部と腹部の間にくびれがなく、寸胴な体型です。一方、クロアリは胸部と腹部の間に腹柄節(ふくへいせつ)と呼ばれる細い部分があり、働きアリ、羽アリともに胴体がハッキリくびれているのが特徴です。
この構造によって腹部を動かせる範囲が広く、外敵への攻撃や防御などにも利用されます。
また、シロアリの触角は短い節が連なった数珠状で、緩やかにカーブしています。
クロアリの触角は、柄節(へいせつ)と呼ばれる長い節があり、その先で角度をつけて折れ曲がる「くの字型」をしているのが特徴です。
シロアリとクロアリの働きアリの違い

働きアリ(職アリ)と羽アリに共通するクロアリとの違いで解説した通り、触角と体型が異なります。
さらに、シロアリの働きアリの体の色は色素が少ない白色〜淡い乳白色です。クロアリの働きアリは、黒色や黒褐色、赤褐色など濃い色をしているのが大きな違いです。
巣から飛び立つ羽アリになると、シロアリもクロアリも黒色や茶褐色の濃い色に変化するため、見た目の違いがわかりにくくなります。
具体的には、ヤマトシロアリの羽アリは頭部や胸部、腹部にかけて全体的に黒褐色〜黒色を帯びており、イエシロアリの羽アリは黄褐色〜茶褐色をしています。
また、アメリカカンザイシロアリの羽アリは赤褐色〜褐色、ダイコクシロアリは黄褐色〜褐色で全体的に黄色味が強いのが特徴です。

シロアリとクロアリの羽アリの違い

シロアリの羽アリは、4枚の羽がほぼ同じ大きさと形をしており、胴体より長い羽が重なるようについています。
クロアリの羽アリは、前羽が後羽より大きく、前後で大きさや形が異なるのが特徴です。
羽の色はシロアリもクロアリも半透明で、種類によって色合いや模様が異なります。
シロアリの羽アリは群飛後に、羽を落とすため、窓際や床などに同じような大きさの羽がまとまって落ちていたら、シロアリの可能性が高いです。
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シロアリの働きアリ(職アリ)と他の虫との見分け方

シロアリの職アリは、ゴキブリの幼虫やチャタテムシと見間違えられることがあります。
いずれも住宅内の暗く湿った場所に発生する傾向がありますが、体の大きさや色、形、触角、動き方を確認すると見分けやすいです。
| 種類 | 体長 | 特徴 |
| シロアリ | 3.0〜6.0mm | 白色で寸胴、集団で活動する、数珠状の触角 |
| ゴキブリの幼虫 | 4.0mm程度 | 平たい、触角が長い、お尻の先に細長い突起(尾毛)がある、動きが素早い |
| チャタテムシ | 1.0〜2.0mm | 白〜淡色、非常に小さい、触角が長い |
ゴキブリの幼虫は脱皮直後に一時的に全身が白くなるのが特徴で、時間が経つと皮が硬くなり、黒褐色や茶褐色へと色が濃くなります。
シロアリに比べて体が平たく、体長と同程度かそれ以上の長い触角をもっています。腹部の先端には尾毛(びもう)と呼ばれる突起があり、素早く移動するのも特徴です。
また、チャタテムシは白〜淡色をしており、シロアリよりも一回りほど小さな昆虫です。胴体に対して頭部が大きく、細長い触角をもっています。
カビや菌類などを餌とするため、古本や段ボール、畳、壁紙など、湿気が多くカビの発生しやすい場所で見つかります。
シロアリの羽アリと他の虫との見分け方

ヤマトシロアリの羽アリは、クロヤマアリの羽アリやキノコバエと間違えられることがあります。
いずれも黒っぽい小型の虫ですが、胴体のくびれや触角、羽の枚数、大きさ、脚の長さを確認すると見分けられます。
| 種類 | 体長 | 特徴 |
| ヤマトシロアリ | 4.5〜7.5mm | 黒褐色、くびれがない、4枚の羽がほぼ同じ大きさ |
| クロヤマアリ | 8〜10mm | 黒っぽい、くびれがある、前の羽が大きい |
| キノコバエ | 2〜5mm | 黒褐色、脚が長い、羽が2枚 |
ヤマトシロアリとクロヤマアリは、どちらも春から初夏に羽アリが発生するため、体の色だけでは判断が難しいです。
ヤマトシロアリは胴体に目立ったくびれがなく、前後の羽がほぼ同じ大きさをしています。これに対してクロヤマアリは腰が細くくびれており、前羽が後羽よりも大きいのが特徴です。
一方、キノコバエはヤマトシロアリよりも体が細く脚が長いうえ、羽が2枚しかありません。主に観葉植物の周辺などで見られることが多いです。
シロアリが大量発生したときにまずやること
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シロアリが大量発生したときは、慌てて駆除するのではなく、正しい手順で対処することが重要です。
むやみに刺激すると別の場所へ移動し、侵入経路や被害範囲を把握しにくくなるため、その後の調査や駆除に影響することがあります。
被害を広げず、専門業者による調査や駆除につなげるためにも、シロアリを見つけたときは以下の手順で対処しましょう。
シロアリが大量発生したときにまずやること
- あせらずに行動する
- 屋外から飛んできたのか、住宅内部から発生しているのかを見分ける
- 見つけた個体と場所を写真に撮って記録する
- つぶさずに数匹を粘着テープで貼って保管する
- 動いている個体は掃除機で吸う
- シロアリ駆除業者に調査を申し込む
シロアリが大量発生した直後に取るべき行動を、順番に解説します。
あせらずに行動する
室内や敷地内でシロアリや大量の羽アリを見つけても、焦って殺虫剤を吹きかけるのは避けましょう。
市販の殺虫スプレーには、ピレスロイド系などシロアリが避ける性質(忌避性)をもつ成分が使われていることが多いです。
その場にいる個体は駆除できても、薬剤が届かなかったシロアリが別の場所へ移動し、活動場所が分散する可能性があります。
また、被害にあった木材を壊したり蟻道を崩すと、シロアリを刺激して別の場所に拡散させてしまうため、侵入経路や被害状況を推測する手がかりを失います。発見した場所はそのままの状態にしておきましょう。
見つけた個体と場所を写真に撮って記録する

シロアリを見つけたら、まず個体の特徴と発生場所の両方がわかるように写真を撮って記録しましょう。
発見時の状態を残しておくと、専門業者がシロアリの種類や侵入経路、被害範囲を調べる際の手がかりになります。
シロアリの多くは体長1cm未満と小さいため、体の特徴がわかるようにピントを合わせてください。
羽アリを見つけたら、個体だけでなく、羽を広げた状態や周囲に落ちている羽も一緒に撮影しておくと、種類を見分ける際に役立ちます。
個体を撮影したあとは少し離れた位置からも撮影し、どこにシロアリがいたのか、近くに蟻道や侵食の跡がないかがわかるように周囲の様子も残しておきましょう。
撮影した日時や天候、どの程度の数かも記録しておくと、発生状況をより詳しく駆除業者に伝えられます。
つぶさずに数匹を粘着テープに貼って保管する

シロアリや羽アリを発見したら、透明な粘着テープで採取して実物を保管しておきましょう。写真ではわかりにくい体の色や形、触角、羽などの特徴を、専門業者が詳しく確認できます。
採取する際は、体の形がわかるようにテープに貼り、その上からもう1枚重ねると破損を防げます。
羽アリの場合は、落ちている羽も種類を見分ける手がかりになるため、折れたり重なったりしないように採取しましょう。
動いている個体は掃除機で吸う

目に見えるシロアリや羽アリは、殺虫剤を使わず掃除機で吸い取りましょう。
殺虫剤を吹きかけると、薬剤を避けたシロアリが木材内部や別の場所へ移動する可能性がありますが、掃除機なら室内に出ている個体だけを取り除け、周囲に潜んでいるシロアリへの刺激を抑えられます。
吸い取ったあとは、紙パックを取り外すか、ダストカップの中身をビニール袋に移し、口をしっかり縛って早めに処分しましょう。
なお、掃除機では、床下や壁、木材内部などに潜んでいるシロアリまでは駆除できません。
あくまで室内に出てきた個体への応急処置としておこない、その後は専門業者に点検を依頼しましょう。
シロアリ駆除業者に調査を申し込む

写真の撮影や個体の採取など、発見時の状況を記録できたら、専門のシロアリ駆除業者へ調査を依頼しましょう。
業者へ連絡する際は、シロアリを発見した日時や場所、おおよその数を伝えておくと、スムーズな調査につながります。
過去に防蟻処理やシロアリ駆除工事を受けている住宅では、依頼前に保証書も確認しておきましょう。
保証期間内であれば、再調査や再施工などの保証を受けられることがあるため、施工した業者へ相談します。
シロアリお助け本舗では無料調査を受け付けています。シロアリ調査をしたい場合はぜひご利用ください。
シロアリが大量発生した場合に被害がないか確認すべき場所
シロアリ被害の有無を正確に調べるには専門的な知識が必要なため、基本的にはシロアリ駆除業者へ調査を依頼するのがおすすめです。
専門的な調査でなければ被害を見逃してしまい、さらなる侵食を許す可能性があります。
それでも、すぐの調査が難しい場合や、今すぐ自分でも確認しておきたいという方は、住宅や敷地内に被害の兆候がないかチェックしましょう。
主に確認しておきたい場所は、以下の5つです。
はてな
- 蟻道がないか
- 木材に小さな穴や崩れはないか
- 床や畳がきしむ、沈む感覚はないか
- 庭の木製構造物にシロアリの痕跡がないか
- ドアや窓の建付けが急に悪くなっていないか
蟻道がないか

シロアリが大量発生したら、住宅への侵入や被害の有無を確認するために、建物周辺に蟻道がないかチェックしましょう。
蟻道があれば、床下の土台などの木材を侵食している可能性が非常に高いです。
蟻道は基礎の立ち上がりや束石、束柱、配管周辺、断熱材、外壁周りなどに形成されることが多いです。
また、モルタルやタイルの裏側、床下など、表面からは確認しにくい場所につくられていることもあります。
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木材に小さな穴や崩れはないか

柱や敷居、床などに小さな穴や崩れ、へこみがないかチェックしましょう。
シロアリは木材の表面を残したまま内部を食べ進めるため、侵食が進むと表面がもろくなり、わずかな衝撃で崩れたり穴が開いたりすることがあります。
内部まで被害が進んでいると、叩くと軽い音がしたり表面が簡単にへこみます。
異変を見つけたら無理に木材を剥がしたりせず、専門業者に詳しく調査してもらいましょう。
床や畳がきしむ、沈む感覚はないか

歩いたときに床が沈んだり、フカフカしたりする場所がないかチェックしましょう。
シロアリの侵食が床材や床下の根太、大引などにまで進むと、木材の内部が空洞化して床を支える力が低下し、踏み込んだ際の反発が弱くなります。
また、シロアリは木材だけでなく、セルロースを含む畳も餌にします。
畳を持ち上げた際に、裏側や畳下の板に土を盛ったような跡(蟻土)や損傷が見られる場合は、床下から侵入したシロアリが畳まで活動範囲を広げている可能性が高いです。

庭の木製構造物にシロアリの痕跡がないか

庭にある木材にも被害の跡がないかチェックしましょう。
ウッドデッキや木製フェンス、杭、切り株などに小さな穴や崩れ、蟻道が見られるなら、すでに庭の木材がシロアリの餌場となっている可能性が高いです。
とくに水はけの悪い場所にある木材は湿気を含み、腐朽が進んで柔らかくなることでシロアリに侵食されやすいです。
地下シロアリは土中を移動しながら餌場を探すため、庭で被害が確認された場合、活動範囲が住宅の基礎周辺まで広がっていることもあります。深刻な被害が出る前に、シロアリ駆除業者に点検してもらいましょう。
ドアや窓の建付けが急に悪くなっていないか

窓やドアの動きが重い、途中で引っかかるなどの異変があればシロアリが木材を侵食して、建て付けが悪くなっている可能性があります。
なお、湿度が高い日や梅雨の時期だけ建て付けが悪く感じ、天気が良く乾燥した日に元に戻るなら、湿気による木材の膨張が原因の可能性があります。
また、毎日の開閉による経年劣化やネジの緩み、レールにゴミが詰まっているなどの理由も、ドアや窓が開閉しにくくなる原因です。
羽アリの大量発生に加えて、蟻道や木材の侵食跡、建具の開閉不良など複数の異変が見られるなら、シロアリ被害が進んでいる可能性が高いです。早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。
シロアリの大量発生が起こりやすい住宅の条件
シロアリが大量発生する住宅には、防蟻処理からの経過年数や建物の状態、周辺環境などに共通する特徴があります。
とくに注意したい住宅の条件は、以下の4つです。
シロアリの大量発生が起こりやすい住宅の条件
- 前回の防蟻処理から5年以上経過している
- 築15年を超えている
- 浴室が在来工法でつくられている
- 庭に切り株や木材、段ボールを放置している
シロアリの大量発生が起こりやすい住宅の条件を解説します。
前回の防蟻処理から5年以上経過している

日本しろあり対策協会が認定する薬剤の有効期限は原則5年であり、多くのシロアリ駆除業者は施工後の保証期間を5年間に定めています。
保証期限が切れた住宅は、その翌年からシロアリ被害が確認され始め、経過年数が長くなるにつれて被害率がどんどん上昇しているのが現状です。
2013年に5,000件以上の住宅を対象におこなわれた「シロアリ被害実態調査報告書」によると、保証満了から10年後には被害率が20%近くまで上がり、20年後には30%、30年をすぎるとさらに急上昇することがわかっています。
そのため、5年ごとを目安に定期的な点検や再施工をおこなうことが、大切な住宅を守るために非常に重要です。
防蟻処理をした時期がわからない場合は、住宅の引渡し時の書類や保証書、リフォームの契約書などに施工履歴が記載されていないか確認しましょう。
書類を処分したり記録が残っていないという方は、当時施工した駆除業者にお問い合わせください。
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築15年を超えている
シロアリ被害実態調査報告書によると、シロアリ被害率は築10年未満では5%程度ですが、築15年以上になると10%を超え、築20〜30年では20%近くまで上昇します。
築古の住宅で被害率が高くなる背景には、昔と今とでの建築基準の違いが大きく関係しています。
1971年の建築基準法改正以前は、地盤が弱い土地を除き、床下の地面にコンクリートを打たず土がむき出しになっている布基礎と呼ばれる施工をおこなうのが一般的でした。

地下シロアリは湿度の高い環境を好み、湿った床下や地面に近い木材を侵入経路とするため、土壌が露出した古い民家は被害にあうリスクが高くなるのです。
その後、2000年の建築基準法改正や建設省告示第1347号の制定(地盤に応じた基礎選定の基準)などを経て、近年の住宅は床下全面を鉄筋コンクリートで覆うベタ基礎が一般的になりました。
とはいえ、ベタ基礎でも水抜き穴などを通ってシロアリに侵入されるケースもあるため、5年に1回程度の定期的な床下点検や防蟻処理を継続することが重要です。
浴室が在来工法でつくられている

床や壁にタイルを張り、防水処理をして仕上げる昔ながらの在来工法の浴室は、ユニットバスと比べてシロアリの被害にあうリスクが高いです。
在来工法の浴室は、タイルの目地や壁と床の取り合い部分など継ぎ目が多く、経年劣化によってひび割れや隙間が生じると、そこから床下へ水が浸入することがあります。
水漏れによって床下の木材が湿った状態が続けば、湿気を好む地下シロアリが活動しやすい環境が生まれます。
実際にシロアリ被害実態調査報告書によると、在来工法の浴室がユニットバスよりもシロアリ被害発生率の高いです。
調査では、防蟻処理の保証期間が終了してから再施工していない住宅、防蟻処理の保証期間内にある住宅、過去6年以内にシロアリの駆除歴がある住宅の3グループにわけて被害状況を分析しています。
いずれのグループでも、在来工法の浴室がユニットバスよりもシロアリ被害発生率が高いです。

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庭に切り株や木材、段ボールを放置している

庭に切り株や廃材、段ボールなどを放置すると、すでに土中で活動しているシロアリの餌場になったり、飛来した羽アリが新たな巣をつくるきっかけとなります。
庭にシロアリの巣ができると、住宅まで被害が広がる可能性が高いです。
不要な木材類は撤去し、どうしても保管する場合は地面に直接置かず、雨が当たらず風通しのよい場所で管理することを徹底しましょう。
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シロアリの大量発生を放置した住宅で起こること
シロアリが大量発生したら、なるべく早く駆除業者に連絡をして調査だけでも実施しましょう。
姿が見えなくなっても、目に見えない場所で被害が進行し、住宅の寿命や安全性を脅かす深刻な事態につながるおそれがあります。
住宅にどのような影響が出るのかを確認しておきましょう。
シロアリ被害は見えないところで進行する

シロアリは木材の表面ではなく内部を侵食するため、見た目だけでは被害に気づきにくいです。
イエシロアリを対象とした試験では、住宅に見立てた松や米ツガなどの木材を巣の上に設置したところ、わずか1カ月で形がなくなるほど激しく侵食されました。
設置から1日〜1週間ほどで木材の表面が大量の蟻土で覆われ、1カ月後には木材のほとんどが食い尽くされて外側の薄皮が残るのみとなりました。
こうしたシロアリの猛威は、基礎の隙間や普段は目にすることのない床下などの隠れた場所で急速に進行します。
シロアリ被害がもたらす建物の耐久度低下

シロアリに侵食された木材は内部が空洞化して強度が低下し、土台や柱など建物を支える部分まで被害がおよぶと、地震の揺れに耐える力が弱まります。
野外でシロアリに侵食させた実大材の強度試験では、断面が16%減少した木材において圧縮強度と曲げ強度は約半分にまで低下しました。
見た目では被害がそれほど大きくないように見えても、実際には想像以上に木材の強度が低下している可能性があります。
木材の強度が低下した状態で大きな地震が発生すると、柱や土台の破損によって建物が大きく傾いたり、場合によっては倒壊につながるおそれがあります。

実際に、1995年に発生した阪神・淡路大震災後の調査では、倒壊した木造住宅の多くで、シロアリ被害や木材の腐朽が確認されました。
とくに築年数の古い住宅では、長年の雨漏りや湿気による木材の腐朽、シロアリの侵食などによって建物の強度が低下していることがあります。
また、現在より耐震基準が緩かった時期に建てられた住宅は、元々の耐震性能が低いため、シロアリ被害による強度低下が重なると、地震の倒壊リスクは高いです。

さらに、2016年の熊本地震で倒壊した建物でも、シロアリ被害が倒壊に影響したとみられる住宅があったことが調査で報告されています。
大きな地震によって建物が倒壊すれば、住宅の損傷だけでなく、そこに暮らす人の命に関わるため、シロアリ被害は放置せず早めに対処することが重要です。
なお、建物が壊れてもシロアリが完全に死滅するわけではなく、地中の巣や倒壊した木材の内部に生き残っていれば、その後も活動を続けます。
残された木材を餌場にしたり、新たな餌を求めて地中を移動し、周辺の建物へ活動範囲を広げる可能性もあります。
参考 阪神・淡路大震災と蟻害・腐朽による建物被害|ミサワホーム総合研究所 建物はこう喰われる 食害で強度は大幅に低下, 2010 年 10 月号,36-39|日経ホームビルダー (2010)
修繕・リフォーム費用が駆除費用よりも高くつく
シロアリ被害を放置すると、侵食された部分の修繕やリフォーム費用が高くつき、家計への負担も大きくなります。
被害が表面的な木材だけであれば部分的な補修で済みますが、建物を支える柱や土台、基礎周辺まで被害がおよぶと、大がかりな工事が必要です。
修繕、リフォーム費用の目安は以下の通りです。
| 補修場所(1カ所あたり) | 相場 |
| 床下の補強(腐朽した木材の交換など) | 200,000~500,000円 |
| 柱の補強 | 100,000~500,000円 |
| 床材の張り替え | 1,000,000〜2,000,000円 |
| 柱の交換 | 1,000,000〜2,000,000円 |
| 建物基礎部分の補強 | 2,000,000円以上 |
| 屋根や梁の修繕 | 2,000,000円以上 |
シロアリ被害に伴う修繕費用は、被害が限定的であれば10万円台で済む一方、構造部分まで侵食が進んでいると200万円を超えることもあります。
とくに柱や土台などの構造材を交換する場合は、周囲の床や壁を一度解体して施工し、工事後に内装を復旧する必要があるため、工事範囲が広がるほど費用も増加します。
実際にかかる費用は被害の場所や範囲によって異なるため、業者に現地調査を依頼し、見積もりを取って確認しましょう。
シロアリの侵食が構造部分へ広がる前に発見して駆除できれば、大規模な補修や交換を避け、修繕費用を抑えられる可能性があります。
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大量発生したシロアリの駆除費用と方法
大量発生したシロアリを駆除する際、調査、点検費用、施工費用のほか、建物の状況や駆除方法によって追加費用がかかります。
工法ごとの相場は、以下の通りです。
| 費用項目 | 30坪 | 40坪 | 50坪 |
| バリア工法 | 148,000〜249,000円 | 174,000〜332,000円 | 247,000〜415,000円 |
| ベイト工法 | 120,000~200,000円 | 150,000〜250,000円 | 180,000〜300,000円 |
| 穿孔注入処理法
穿孔吹付処理法 |
148,000〜249,000円 | 174,000〜332,000円 | 247,000〜415,000円 |
住宅の構造や被害状況によっては、木部への薬剤注入や床下への進入口の設置などに追加費用がかかる場合があります。
見積もりにどこまでの作業が含まれているのかを契約前に確認し、追加料金が発生する条件についても業者に説明してもらいましょう。
各工法の手順や具体的な費用を解説します。
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バリア工法

バリア工法は、住宅の床下の土壌や木部へ薬剤を処理する方法です。
液剤工法や液剤施工などとも呼ばれ、すでに侵入しているシロアリを駆除するとともに、土壌に液体状の薬剤をまいてバリア層をつくり、新たなシロアリの侵入を防ぎます。
シロアリが活動している土壌や木部に薬剤を直接処理するため、即効性があり、大量発生したシロアリを早期に駆除したい場合に有効です。
公益社団法人日本しろあり対策協会の防除施工標準仕様書では、液剤による土壌処理における散布量として、面状散布法では1㎡あたり3L、帯状散布法では処理長1mあたり1L(幅20cmの帯状)が基準と定められています。
現在使用されている防蟻薬剤は、人体への安全性に配慮するため使用量が定められており、十分に換気ができる環境でおこなわれています。
ただし、化学物質過敏症の方は体調を崩す可能性があるため、ベイト工法など別の工法を検討しましょう。

なお、バリア工法は、作業員が床下に入るため、人が移動できる程度の床下スペースが確保されている住宅が対象です。
床下に入るための点検口がない場合は、新たに点検口を設置する必要があります。
バリア工法の工事手順
バリア工法の工事手順
- 事前調査をおこない、施工計画書を作成する
- 床下作業のための準備をおこなう
- 木材部分への薬剤散布
- 土壌全体への薬剤散布
- 床下以外の場所への薬剤注入
バリア工法は、シロアリの発生状況や被害範囲などを確認し、見積もりの内容に合意してから工事を開始するのが基本です。
事前調査では、建物周辺や床下を確認し、シロアリの生息場所や被害状況、蟻道の有無などを調べます。
建物周辺の植栽や木材、廃材のほか、日当たりの悪い場所、雨漏りしている部位、キッチン、浴室、洗面所、トイレなどの水回りも確認します。
施工当日は、作業員が玄関から床下の点検口までシートを敷き、室内を汚さないように保護してから作業開始です。
バリア工法によるシロアリ駆除は、まず被害にあいやすい木材に薬剤を塗布、散布する木部処理をおこないます。
木材内部に潜むシロアリを駆除するとともに、処理した木材へのシロアリの侵入や侵食を予防することが目的です。
木部処理は、シロアリが地中から侵入しやすい1階部分でおこなうのが基本です。ただし、2階以上でも被害が発生しているなら、同様の処理をします。
とくに、木材の切断面やひび割れ、木材同士の接合部、ボルトや金具の取り付け部分、木材とコンクリートが接する部分などは入念に薬剤を処理し、必要に応じて木材に小さな穴を開けて内部へ薬剤を注入します。
木材への処理が終わったら、床下の土壌に薬剤を散布するのが一般的な流れです。玄関や勝手口、土間など、床下のない場所には、コンクリートやタイルの目立たない部分に小さな穴を開け、内部に薬剤を注入します。
バリア工法の費用
バリア工法の費用は、1階の床面積に応じて決まるのが一般的で、以下の計算式で算出されます。
| (床面積㎡)×(1㎡あたりの単価)=(バリア工法の施工費用) |
1㎡あたりの単価は駆除業者によって異なり、1,000〜3,000円が目安です。
一般的な住宅の床面積ごとの費用相場は、以下の通りです。
| 床面積 | バリア工法 |
| 30坪 | 148,000〜249,000円 |
| 40坪 | 174,000~332,000円 |
| 50坪 | 247,000~415,000円 |
施工面積が狭い場合は最低料金として一律の費用が設定されていることもあります。
シロアリの種類や被害状況、建物の構造によって追加費用が発生するため、上記相場は目安としてお考えください。
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ベイト工法

ベイト工法とは、シロアリが餌を巣へ持ち帰り、仲間に分け与える習性を利用した駆除方法です。
地中にベイト剤と呼ばれる毒餌を入れた容器を設置し、働きアリに巣まで運ばせることで、巣全体の駆除を目指します。
ベイト剤には、シロアリが好む成分と昆虫の脱皮を阻害するIGR剤が使用されています。
毒餌を食べたシロアリはその場ですぐに死滅するのではなく、次の脱皮のタイミングで死ぬ仕組みです。脱皮をしない人間や犬、猫などのペットには影響がなく、安全性が高い点がメリットです。
「ベイト(bait)」は英語で「餌」を意味します。ベイト工法は比較的最近になって確立された駆除方法で、日本では2002年4月に日本しろあり対策協会の標準工法として採用されています。

ベイト工法は、薬剤を広範囲に散布する必要がないため、匂いや刺激を避けたい方や乳幼児、高齢者がいる家庭にも適した方法です。
ベイト工法の工事手順
ベイト工法の工事手順
- 事前調査をおこない、施工計画書を作成する
- 餌を入れた容器の設置場所選定と設置
- 定期的に点検をおこない、容器内のシロアリの様子を確認する
- ベイト剤を投与する
ベイト工法をおこなう前に、まず建物の構造や周辺環境、シロアリの生息状況などを調査し、施工計画を立てます。
その後、シロアリをおびき寄せるための木材(餌木)を入れた容器(ベイトステーション)を埋め、1カ月に1度を目安に点検をおこないます。
餌木を食べた跡が確認できた段階で、毒餌となるベイト剤を投入して巣の駆除へ進む流れです。
ベイト剤投入後も定期的に点検を続けてシロアリの発生状況を確認し、必要に応じてベイト剤の補充をします。半年経ってもシロアリが姿を現さなくなれば駆除完了です。
なお、シロアリは振動や光などの刺激に敏感なため、点検のたびにベイト剤を大きく動かすと、警戒してその場所から離れてしまう可能性があります。
ベイト工法の費用
ベイト工法の料金は、建物の外周の長さをもとに決まるため、あらかじめ外周の長さを把握しておくと、おおよその費用を計算できます。
ただし、設置するステーションの数や点検、管理費などによっても料金は変わるため、最終的な費用は見積もりで確認しましょう。
ベイト工法にかかる費用の目安は、以下の通りです。
| 設置費用 | 3,000円〜5,000円/m |
| メンテナンス費用(年一回) | 1,500円/m |
建物外周の長さは一般的な住宅では、(坪数)×(1.2~1.5)が目安です。
住宅でかかる工事費用は、以下を参考にしてください。
| 坪数 | 設置費用 | メンテナンス費用(年一回) |
| 30坪(外周40m) | 120,000~200,000円 | 60,000円 |
| 40坪(外周50m) | 150,000~250,000円 | 75,000円 |
| 50坪(外周60m) | 180,000~300,000円 | 90,000円 |
支払いのタイミングは業者によって異なるため、事前調査の際に確認しましょう。
また、駐車場や玄関前など、建物周辺の地面がコンクリートで覆われている場合は、地中にベイト剤を入れた容器を設置するために、穴を開ける工事が必要になることがあります。

コンクリートに穴を空ける工事費用は、1カ所につき約15,000〜18,000円です。
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穿孔注入処理法、穿孔吹付処理法

穿孔注入処理法は、シロアリ被害にあった木材に電動ドリルで小さな穴を開け、内部に薬剤を注入する方法です。
木材の表面から薬剤を散布するだけでは届きにくい、内部に潜むシロアリを駆除する目的でおこなわれます。
薬剤の注入方法には、圧力をかけて注入する方法と、圧力をかけずに注入する方法があります。加圧する方法は、木材内部の侵食部分や空洞などに薬剤を行き渡らせやすいです。
木材内部で生活するアメリカカンザイシロアリやダイコクシロアリでは、被害箇所を特定して薬剤を直接届ける穿孔注入処理が有効です。
穿孔する場所や穴の大きさによっては木材に影響を与えるため、柱や梁などの重要な構造材に処理する際は、強度を損なわないよう適切な位置や方法を選ぶ必要があります。
一方、穿孔吹付処理法は、壁の内部など表面から薬剤を散布が難しい場所に処理する方法です。壁などに小さな穴を開けてノズルを差し込み、内部に薬剤を吹き付けるのが特徴です。
穿孔注入処理法、穿孔吹付処理法の工事手順
穿孔注入処理法、穿孔吹付処理法の工事手順
- 事前調査をおこない、施工計画書を作成する
- 柱や壁に専用の機材で穴を空ける
- 穴から薬剤を注入、散布する
- 穴を塞ぎ目立たないように栓をする
穿孔注入処理法や穿孔吹付処理法は、薬剤を散布するだけでなく、穴開けや薬剤の注入、吹き付け、施工後の穴の補修などが必要です。
穿孔注入処理法の穴の直径は、床下の土台など目立たない場所では約9mm、柱や玄関の木枠など目につく場所では約6〜9mmが目安です。
穿孔吹付処理法では、壁に直径3〜6mmの穴を空け、ノズルを差し込んで薬剤を吹き付けます。薬剤の量は1㎡あたり300mLが標準です。施工後は穴を専用の栓で塞ぎ、目立たないように仕上げます。
穿孔注入処理法、穿孔吹付処理法の費用
穿孔注入処理法や穿孔吹付処理法は、バリア工法とあわせて施工されることが多いため、1カ所ごとではなく、施工する床面積をもとに費用が算出されるのが一般的です。
1㎡あたりの施工単価は1,000〜3,000円が目安で、一般的な住宅の床面積ごとの費用相場は、以下の通りです。
| 床面積 | 施工費用 |
| 30坪 | 148,000〜249,000円 |
| 40坪 | 174,000~332,000円 |
| 50坪 | 247,000~415,000円 |
ただし、実際の費用は穿孔処理をおこなう範囲やシロアリの被害状況、建物の構造などによって異なります。
一部のみを施工する場合や、施工が難しい構造の住宅では料金が変わることもあるため、事前に現地調査と見積もりを依頼しましょう。
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シロアリの大量発生を繰り返さないための予防方法
シロアリの大量発生を防ぎ、住宅を被害から守るためには、シロアリが侵入、生息しにくい環境をつくることが大切です。
主な予防方法は、以下の6つです。
シロアリの大量発生を繰り返さないための予防方法
- 5年ごとに薬剤散布をおこなう
- 床下点検口をつける
- 除湿の徹底で床下の湿度を下げる
- 基礎部分のひび割れを点検
- 配管周りの隙間を点検
- 住宅周辺の環境整備で侵入経路を断つ
ただし、すでに住宅内にシロアリが侵入している場合は、予防だけでは十分な対策になりません。
蟻道や侵食、羽アリの大量発生など、シロアリの痕跡があるなら、専門業者に調査を依頼しましょう。
具体的な予防方法について解説します。
5年ごとに薬剤散布をおこなう

一般的な薬剤の防蟻効果は約5年のため、5年ごとを目安に再施工をおこないましょう。
定期的な防蟻処理は、シロアリの侵入を継続的に予防できます。
公益社団法人日本しろあり対策協会の防除施工標準仕様書では、防蟻処理は5年を目安に再処理することとされています。
防蟻処理は、一度施工すれば永久に効果が続くものではありません。
温度、光、土壌中の微生物などさまざまな環境要因によって時間の経過とともに有効成分が徐々に分解されていきます。
防蟻効果が低下した状態を放置すると、シロアリに侵入される可能性があるため、薬剤の効果が低下する前に再施工することが大切です。
床下点検口をつける

床下点検口を設置すると、自分で床下の状態を確認できるようになり、シロアリ被害の早期発見につながります。
床下点検口を開けたら、懐中電灯で床下を照らし、見える範囲に蟻道や木材の変色、破損などがないか確認しましょう。
また、土の表面が濡れていたり、配管からの水漏れ跡、カビ特有の強い匂いがしていないかなども併せてチェックします。
蟻道がある、木材が欠けたり変色しているなどの異変があれば、シロアリ被害が発生している可能性があります。
床下点検口がない住宅でも、床の構造によっては後付けが可能です。費用は、点検口の設置が1カ所8,000円〜、床下への開口のみであれば1カ所4,000円〜が目安です。
シロアリ駆除業者のなかには床下の開口や点検口の設置に対応しているところもあるため、点検や駆除と併せて相談しましょう。
除湿の徹底で床下の湿度を下げる

シロアリは湿った木材や湿度の高い環境で活動する傾向があるため、床下に湿気をためないことが予防につながります。
京都大学生存図研究所がおこなった研究では、ヤマトシロアリは湿度70〜80%、イエシロアリは75〜85%、アメリカカンザイシロアリは70〜80%、ダイコクシロアリは70%前後で、木材を食べる活動が活発になる傾向が示されています。
床下の湿度を下げるには、床下換気口の周辺をに換気を妨げる荷物などを置かないことが大切です。
それでも湿気がこもるときは、床下換気扇の設置や調湿材の敷設を検討しましょう。
ただし、雨漏りや配管からの水漏れなどが原因で床下が湿っている場合は、除湿だけでは根本的な解決になりません。湿気の原因を確認し、必要に応じて補修をしてください。
基礎部分のひび割れを点検

シロアリは体長約4〜7mmと小さく、約1.2mm程度のわずかな隙間から住宅内へ侵入できるため、建物の外周から見える基礎のコンクリート部分に、ひび割れや隙間がないか定期的に確認しましょう。
ひびの原因は、乾燥による収縮や気温の変化、地震などです。小さなひび割れであれば、市販の基礎、ブロック塀用補修材で応急処置できますが、深さによっては内部まで完全に埋めるのは難しいです。
そのまま放置したり自分で無理やり埋めようとすると、さらに亀裂が入るおそれがあるため、専門業者に補修してもらいましょう。
ただし、周辺で羽アリを大量に見かけたなど、シロアリの侵食が疑われる場合は、ひび割れを塞ぐ前に、シロアリ駆除業者に点検を依頼しましょう。
配管周りの隙間を点検

水道管やガス管など、住宅の中につながる配管の周囲に隙間があると、シロアリの侵入経路になります。
また、シロアリはプラスチックやゴムなどもかじるため、単に隙間を埋めればよいわけではありません。
応急処置として市販のシーリング材で隙間を埋める方法がありますが、配管の材質とシーリング材の種類によっては素材を傷め、さらに破損部分を広げてしまう可能性があります。
隙間をしっかり補修するなら、外壁補修や防水工事などを扱う専門業者に相談しましょう。
また、配管周辺にシロアリの羽が大量に落ちていたり蟻道があるなどシロアリの兆候が見られる場合、すでに建物内でシロアリが活動している可能性があるため、シロアリ駆除業者に調査を依頼することが重要です。
住宅周辺の環境整備で侵入経路を断つ
シロアリはセルロースを含むものを餌とするため、不要な家具や廃材、木材、段ボール、古新聞、雑誌などは放置せず処分しましょう。
これらを放置すると、シロアリの餌場や生息場所となり、敷地内にシロアリが大量発生する原因になります。
また、ウッドデッキやガーデンテーブルなどの木製家具は、雨水で水分を含むと腐朽が進み、シロアリを誘引させる可能性があります。
こうした被害を避けるためには、防腐剤を塗布し、腐朽菌の働きを抑えて木材の劣化を防ぐことが大切です。
雨に濡れやすかったり水がたまる場所に木製家具を置いている場合は、定期的なメンテナンスに加え、シロアリによる侵食や腐朽が進んでいないかもチェックしましょう。
シロアリの大量発生についてよくある質問
シロアリの大量発生についてよくある質問に回答します。
羽アリがいなくなれば、放置しても問題ないか
羽アリの姿が見えなくなっても安心はできません。
住宅内から羽アリが発生した場合は、建物の中にすでに巣が存在する可能性が高いです。羽アリがいなくなっても侵食が続きます。
一方、屋外から羽アリが飛来したケースでは、すでに新しい巣が近くにつくられている可能性があります。
シロアリの巣を放置する期間が長引くほど被害が拡大し、広範囲の駆除や大がかりな補修が必要になるため、早めに専門業者へ相談しましょう。
鉄筋コンクリート造の住宅やマンションでもシロアリは大量発生するか
鉄筋コンクリート造やマンションでも、配管周りの隙間やコンクリートのひび割れからシロアリが侵入すれば、大量発生する可能性はあります。
シロアリはコンクリートそのものを餌として食べませんが、ひび割れでもろくなった箇所を大顎で取り除き、侵入するための隙間を広げることが可能です。
実際に、鉄筋コンクリート造のマンションで畳や柱が侵食された事例も報告されています。
さらに、羽アリが屋外から飛来し、ベランダや窓などから建物内へ入り込むこともあります。そのため、高層階でも被害にあう可能性は十分にあるのです。
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大量発生の時期を過ぎてから相談しても駆除は間に合うか
大量発生の時期を過ぎてシロアリを見かけなくなったあとでも、駆除は間に合います。むしろ、見かけなくなったからもう大丈夫だと放置すると、その間に被害が進むため危険です。
専門業者によるシロアリ駆除では、巣の場所や侵食された範囲を調査し、被害の規模や建物の状況に応じた方法で駆除をおこないます。
羽アリや職アリを大量に見かけたあとは、時間が経っていても大丈夫ですので、なるべく早く専門業者へ点検を依頼しましょう。
まとめ
シロアリの羽アリが大量発生するのは、巣から一部の個体が新しい巣をつくるために飛び立つ群飛がおこるためです。発生する時期は種類によって異なりますが、気温や湿度が上がる春〜夏がピークです。
職アリが人目に触れる場所に大量発生することはまれですが、巣や蟻道が壊されたときや、被害箇所を解体したときなどに姿を現すことがあります。
室内からシロアリが大量に出てきた場合は、住宅の床下や壁の内部などに巣がある可能性があります。浴室、洗面所、キッチンなどの水回り、玄関、庭にある木材や木製家具の被害を確認しましょう。
木材を叩いたときに空洞音がする、床が沈む、きしむ、壁や基礎に蟻道がある、羽がまとまって落ちているなどの異変をチェックしてください。
シロアリの大量発生を確認したら放置せず、専門業者による床下や建物内部の調査を依頼して、適切な予防や駆除を受けましょう。
シロアリお助け本舗では、床下の無料調査を実施しています。羽アリを見つけた、白い虫が室内に大量に出てきたなど、気になることがあれば、まずは無料相談をご利用ください。

※1 一部エリア、再発保証が付いている場合のみ。発生箇所と同一の場所、シロアリの種類も同じ場合のみ適用。
※2 対応エリア・加盟店・現場状況などにより記載の通りには対応できない場合があります。
※3 面積が66㎡未満の場合は一律80,000円(税込み)になります。ヤマトシロアリに限ります(カンザイシロアリなど他のシロアリは別途見積り)。
※4 使用する薬剤は加盟店ごとに異なります。特殊な薬剤・油剤は別途見積りとなります。


