シロアリは「アリ」という名前がつきますが、生物学的にはゴキブリの仲間です。とはいえ両者の生態や人に与える影響は大きく異なります。
この記事では、シロアリとゴキブリの共通点と違い、もたらす被害、正しい駆除・予防方法まで紹介します。両者の特徴を正しく理解し、効果的な対策にお役立てください。


このような方におすすめ
- シロアリとゴキブリの違いを知りたい方
- それぞれのもたらす被害について知りたい方
- それぞれの駆除方法を知りたい方
Contents
シロアリとゴキブリの生物学的分類
シロアリとゴキブリは見た目がまったく異なりますが、実は同じ祖先から進化した近縁の昆虫です。ここでは生物学的な分類について解説し、なぜシロアリが「アリ」と呼ばれるようになったのか、その由来も紹介します。
シロアリはゴキブリの仲間
シロアリは生物学上「ゴキブリ目シロアリ科」に分類される昆虫です。約1億5000万年前、「キゴキブリ」という枯れ木を食べるゴキブリの一種から分化したと考えられています。

一方、普段よく見かけるクロアリは、約1億2500万年前の白亜紀にカリバチ(狩蜂)から進化したと推測されています。

つまり、シロアリとクロアリは名前こそ似ていますが、生物学的にはまったく別系統の昆虫なのです。両者の違いを表にまとめると、以下のようになります。
| シロアリ | クロアリ | |
| 大きさ | 4mm〜10mm | 1mm〜30mm |
| 外見の特徴 | ・白〜茶褐色 ・触角は数珠状でまっすぐ ・腹部と胸部はほぼ同じ幅でくびれがない |
・黒色の種類が多い
・触角は直線状で「く」の字形(雄は「く」の字形でない種もいる) |
| 生態の特徴 | ・不完全変態で卵→幼虫→成虫と成長する
・木を食べる |
・完全変態で卵→幼虫→蛹→成虫と成長する
・砂糖や蜂蜜などの甘いもの、昆虫、花の種など幅広く食べる |
なぜゴキブリの仲間なのに「シロアリ」と呼ばれるのか
「シロアリ」という呼称は江戸時代中期にはあったとの説が有力ですが正確な情報はわかりません。
現存する文献の中で最初に「白蟻」という呼称が出てくるのは、明治期の昆虫学者である名和靖(なわ やすし)氏(1857年-1926年)が執筆した研究文献の中です。
ゴキブリの仲間であるシロアリが「アリ」と呼ばれるようになった背景には、クロアリとの2つの類似点があると考えられています。
1つ目は見た目です。種類によってはシロアリとクロアリはサイズ感が似ており、足の数や体の基本的な構造も共通しています。
こうした外見上の特徴から、「白いアリがシロアリだ」と誤解されやすかったと考えられます。
2つ目は社会性です。シロアリもクロアリも「社会性昆虫」と呼ばれ、巣の中で多くの個体が役割分担をしながら集団生活を営みます。王・女王・働きアリ・兵アリといった階級制度もシロアリとクロアリに共通する特徴です。

シロアリとゴキブリの違い

シロアリとゴキブリは同じ祖先をもつ仲間ですが、約1億5000万年という長い年月でそれぞれ異なる進化を遂げてきました。外見・食性・社会性・生息場所という4つの観点から、その違いを見ていきましょう。
| シロアリ | ゴキブリ | |
| 外見 | ・体長は4mm〜10mm
・触角は数珠状で短い |
【幼虫】
・体長は4mm程度 【成虫】 |
| 食べるもの | 木材 | ・食べ物全般
・動物の老廃物(ふけ・垢など) |
| 社会性 | 巣の中で役割分担をしながら生活する | 群れで暮らすが役割分担はしない |
| 生息場所 | ・土の中
・木材の中 |
食べ物の近く(排水溝やゴミ置き場、冷蔵庫の下など) |
| 薬剤の有効成分 | ピレスロイド系
・ペルメトリン その他にもネオニコチノイド系、非エステルピレスロイド系、フェニルピラゾール系など多数 |
ピレスロイド系
・ペルメトリン その他にもフィプロニル系、ヒドラメチルノン系、ホウ酸系など多数 |
外見|シロアリとゴキブリの幼虫は似ている
シロアリとゴキブリを比べると、大きさ・色・形が大きく異なるため見間違えることはないでしょう。しかし、シロアリとゴキブリの幼虫は体のサイズが近く、一見するだけでは違いがわからない方もいるかもしれません。
見分けるポイントは触角と体型です。シロアリの触角は数珠状で頭部ほどの長さしかありませんが、ゴキブリの幼虫の触角は細く直線状で、体全体と同じくらいの長さがあります。
また、シロアリは頭部から胸部にかけて若干くびれがあり全体的に細長い形状をしています。一方、ゴキブリの幼虫はくびれがなく、豆のようにずんぐりとした形をしているのが特徴です。
食べるもの|シロアリは木材を食べ、ゴキブリは雑食
シロアリとゴキブリは食性がまったく異なります。
シロアリは主に木材を餌としており、とくに湿度の高い床下や水回りにある湿った木材を好んで食べます。木材に含まれるセルロースを栄養源とし、ダンボールや紙類も食害の対象です。
一方、ゴキブリは雑食で、人間の食べ残しを好んで食べます。とくにデンプンを含むパン、ごはんなどの炭水化物が好物です。また、人間や動物が落としたふけ・垢などの老廃物も餌にします。
社会性|シロアリは社会性昆虫、ゴキブリは非社会性昆虫
シロアリは社会性昆虫の代表格です。集団で巣をつくり、明確な役割分担のもとで生活します。巣の中では繁殖を担う王と女王、餌を集めたり巣をつくったりする働きアリ(職蟻)、外敵から巣を守る兵アリと、役割の違う個体が共同生活をしています。
ゴキブリも集団で生活をする習性がありますが、シロアリのような明確な役割分担は存在しません。群れで暮らすことで乾燥や寒さから身を守り、繁殖相手と出会う確率を高めていると考えられています。
ゴキブリの集団は血縁関係のある家族だけでなく、糞に含まれるフェロモンによって呼び寄せられた他の個体も含まれます。
生息場所|シロアリは床下や木材の内部、ゴキブリは餌の多いキッチン周辺
シロアリは光・風・空気に直接触れることを嫌う性質があり、人目につかない床下や木材の内部に巣をつくります。日常生活でクロアリを見かけることはあっても、シロアリを目にする機会が少ないのはこのためです。
日本国内で住宅被害をもたらすシロアリは主にヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリの4種類です。これらは「地下シロアリ」と「カンザイシロアリ」の2タイプに分けられ、巣をつくる場所が異なります。
| 分類 | 地下シロアリ | カンザイシロアリ |
| 種類 | ・ヤマトシロアリ
・イエシロアリ |
・アメリカカンザイシロアリ
・ダイコクシロアリ |
| 巣の場所 | 土の中:とくにイエシロアリは巨大な巣をつくり、最大半径100mに及ぶこともある | 木材の中:屋根裏、柱、床下などが主だが、家具の中に巣をつくる場合もある |
一方、ゴキブリは餌の多いキッチン周辺に生息していることが多く、人間が活動している時間帯は排水溝やゴミ置き場、冷蔵庫の下など人目につきにくい場所に身を潜めています。
基本的に餌のない床下を住処にすることはありませんが、外敵が少なく安全な場所として床下に卵を産むケースもあります。
シロアリとゴキブリの共通点
ここまでシロアリとゴキブリの違いを見てきましたが、同じ祖先をもつ両者には共通する特徴もあります。ここでは代表的な2つの共通点を紹介します。
|
湿気があり暗くて狭い場所を好む
シロアリとゴキブリは、どちらも湿気の多い環境を好みます。
日本国内のシロアリ被害の90%以上を占めるイエシロアリとヤマトシロアリは乾燥に非常に弱く、生存するためには水分が欠かせません。両方とも湿度70%〜80%付近で活動量がピークに達します。
| ヤマトシロアリ | イエシロアリ | |
| 見た目
職アリ(働きアリ) |
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| 見た目
羽アリ |
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| 分布 | 宮城県仙台市から沖縄本島までの多くの都府県に点在 | 奄美大島以南と小笠原諸島 |
| 体長 | 4.5〜7.5mm | 7.4〜9.4mm |
| 巣の中の個体数 | 数百~数千匹 | 数百~数千匹 |
| 特徴 | ・生息範囲が広く、シロアリの中でもっとも被害件数が多い種類
・巣内の個体数はイエシロアリよりも少なく、10,000~30,000匹程度 |
・世界のシロアリの内でももっとも被害をもたらす種で、「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれている
・巣のサイズは大きいもので直径1mにおよび、個体数は100万匹に達することもある |
ゴキブリも同様に湿気を好み、湿度75%〜100%の環境で活発化します。
また、両者とも暗い場所を好むところも共通点です。
ゴキブリは夜行性の昆虫で、外敵から見つかりにくい物影を好みます。
シロアリは夜行性ではありませんが、太陽光をはじめとする強い光が苦手です。長時間、光にさらされると体にダメージを受けてしまうため、光の当たらない土の中や木材の中に生息します。
こうした性質から、シロアリもゴキブリも台所・浴室・洗面所などの水回りや、排水口付近といった「湿気が多く暗い場所」に発生しやすい傾向があります。
暖かい季節に活動が活発になる
シロアリとゴキブリはどちらも気温によって活動量が変化し、とくに暖かい時期に活発になるという共通点があります。
ゴキブリは種類にもよりますが、気温が20度程度まで上がると活動を開始し、30〜35度でもっとも活発に動き回ります。
とくに25度以上になると繁殖活動も盛んになり、夏場に個体数が急増する原因となっています。逆に気温が10度を下回ると活動が鈍くなり、繁殖能力も低下します。
シロアリは気温25〜35度の範囲でもっとも活発に活動します。夏から秋にかけては侵食のスピードが上がるため、気づかないうちに被害が進行しやすいです。
| 活発化する気温 | |
| ヤマトシロアリ | 25℃〜30℃ |
| イエシロアリ | 30℃〜35℃ |
| アメリカカンザイシロアリ | 30℃〜35℃ |
| ダイコクシロアリ | 25℃〜35℃ |
とくに近年は住宅の断熱性能や気密性が向上しているため、シロアリもゴキブリも暖房の効いた室内や家電製品の裏側など暖かい場所に潜み、1年を通して活動を続けるケースも増えています。
高温を好むからといって「夏だけ注意すればよい」というわけではなく、季節を問わず対策が必要です。
さなぎにならない「不完全変態」

シロアリとゴキブリのもう一つの共通点は、成長過程が同じ「不完全変態」であることです。不完全変態とは、卵から幼虫を経て成虫になる成長パターンのことで、蛹(さなぎ)の段階を経ない特徴があります。
不完全変態には生存上の利点があります。蛹の期間は動くことができず外敵に襲われやすい無防備な状態ですが、不完全変態の昆虫は危険な時期を経験せずに済むのです。
また、蛹をつくるのに必要なエネルギーが不要であり、成長に必要な総エネルギー量が少なくて済むところも利点です。
シロアリとゴキブリが人にもたらす被害
シロアリとゴキブリはどちらも害虫として知られていますが、人の生活に与える影響は大きく異なります。ここでは両者がもたらす被害について、それぞれの特徴を見ていきましょう。
シロアリによる建物被害
シロアリがもたらす被害は、主に建物の構造部分に対する侵食です。
シロアリは木材を主食とします。木材を齧るのは職蟻(働きアリ)の役目で、硬い高密度の木材よりも柔らかい低密度の木材を好んで食べる傾向があります。とくに被害にあいやすいのは、マツ・モミ・セン・ホワイトウッド・ブナなどの樹種です。
被害にあった木材には特徴的な痕跡が残ります。比較的柔らかい早材(春から夏にかけて成長した部分)が狙われやすく、丸太の場合は同心円状に独特の食われ方をします。

シロアリによる建物被害で深刻なのは、木材の強度低下です。野外でシロアリに食害させた強度試験では、断面が16%減少した木材において圧縮強度と曲げ強度が約半分にまで低下したという結果が出ています。見た目の被害以上に強度への影響が大きいのです。
木材の強度低下は、建物全体の耐震性低下に直結します。1995年に発生した阪神淡路大震災後の調査では、シロアリ被害にあった建物のほとんどが全壊していたことが報告されています。
シロアリ被害は単なる見た目の問題ではなく、住宅の安全性に関わる重大な問題なのです。
ゴキブリによる悪影響
ゴキブリがもたらす被害は、シロアリとは性質が異なります。ゴキブリは「不快害虫」「衛生害虫」「経済害虫」という3つの側面をもつ害虫です。
| 不快害虫 | 見た目や動きが気持ち悪く、嫌悪感や不快感を与える |
| 衛生害虫 | 菌やウイルスを運んできて、食中毒などの衛生問題の原因になる |
| 経済害虫 | 食害を引き起こしたり、電気製品の中に侵入し故障の原因になる |
とくに注意が必要なのは衛生面への影響です。ゴキブリは下水道やゴミ置き場など不衛生な場所を移動するため、全身にさまざまな雑菌をまといます。そのゴキブリが住宅内を動き回ることで、菌が食器や食品に付着する可能性があります。
ゴキブリが媒介する菌のなかでもとくに危険なものは以下です。
サルモネラ菌: 犬・猫・豚・鶏などの動物が保有する細菌で、自然界に広く分布しています。摂取すると、数時間から数日の潜伏期間を経て激しい腹痛、下痢、発熱、嘔吐などの症状が表れます。
赤痢菌: 人や猿などの腸内に感染する腸内細菌の一種です。感染すると下痢、発熱、腹痛などの症状を引き起こします。
ピロリ菌: 胃の粘膜に生息する螺旋状の細菌です。近年の研究で、ゴキブリの糞の中にピロリ菌が生息していることがわかりました。感染すると胃もたれ、吐き気、食欲不振などの症状が表れ、長期化すると胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こす恐れもあります。
O-157: 腸管出血性大腸菌の一つで、感染すると激しい腹痛、嘔吐、発熱、血便などの重篤な症状を引き起こすことがあります。
経済的な被害も無視できません。温かい場所を好む性質から家電製品に侵入することがあり、その死骸や糞が電子回路に影響し、家電製品が故障するケースもあります。
シロアリとゴキブリ発見時の対処法
シロアリとゴキブリでは、発見時の適切な対処法が異なります。それぞれの対処法と注意点を確認しておきましょう。
シロアリの対処法
シロアリを見つけたときは、掃除機で吸い込むのがもっとも手軽で効果的な対処法です。シロアリは体が柔らかく非常に弱い生き物のため、掃除機で吸引する衝撃だけでほぼ確実に死にます。
万が一生き残った個体がいた場合に備えて、吸い込んだあとはゴミパックを取り出して廃棄しましょう。
ゴキブリの対処法
ゴキブリを見つけたときは、市販の殺虫スプレーを使用するのが確実な対処法です。
スリッパや新聞紙で叩き潰す方法もありますが、おすすめできません。ゴキブリの体内にはサルモネラ菌や赤痢菌、ピロリ菌などが潜んでいる可能性があり、潰したときにこれらの菌が周囲に飛び散る恐れがあるためです。
殺虫スプレーが手元にない場合は、食器用洗剤をかける方法も有効です。洗剤に含まれる界面活性剤がゴキブリの体表を覆い、呼吸のための穴(気門)を塞いで窒息死させます。
駆除したゴキブリはすぐに処分することも大切です。ゴキブリは仲間の死骸を食べる習性があるため、放置しておくと別のゴキブリを呼び寄せてしまいます。トイレに流すか、密閉できるビニール袋に入れてゴミとして廃棄しましょう。
シロアリとゴキブリの対処法の違い
ゴキブリ用の殺虫スプレーにはピレスロイド系の殺虫成分が含まれており、この成分はシロアリにも効果があります。しかし、シロアリに対して殺虫スプレーを使用するのはおすすめできません。
殺虫スプレーにはシロアリが嫌がる忌避成分が含まれており、スプレーに反応したシロアリは危険を感じて別の場所に逃げます。
その結果、直接薬剤がかかった個体は駆除できても、大多数のシロアリは取り逃がし、被害が住宅の別の場所に拡大するリスクがあるのです。
シロアリとゴキブリの巣のある場所
目の前の個体を駆除しても、巣が残っていれば被害は続きます。根本的な解決のためには、巣の場所を特定し、駆除する必要があります。
シロアリの巣の探し方
シロアリの巣を見つけるには、床下や住宅周辺の木材を確認して被害の痕跡を辿る方法が一般的です。
ただし、床下にはカビや有害な菌が繁殖している可能性があるため、自分で確認する場合は防毒マスク、防護服、軍手などを必ず着用し、有害物質を吸い込まないよう十分注意してください。
不安な場合は、無理をせずシロアリ駆除業者に依頼することをおすすめします。


自分で確認する場合の主なチェックポイントは以下のとおりです。
蟻道(ぎどう)の有無

床下の基礎や木材の表面に、土でできたトンネル状の通路(蟻道)が付着していないか確認します。蟻道はシロアリが移動するためにつくる通路で、これがある場合はシロアリが近くにいる可能性が高いです。
建物に使われている木材の損傷

木材に小さな穴が空いていたり、変色している箇所がないか確認します。異常がある場合、木材の中にシロアリが潜んでいる可能性があります。
家の周辺にある木材の損傷

庭に放置された廃材、木杭、枕木などにシロアリがついていないか、筋状の穴が空いていないかを確認します。異常がある場合、木材の中にシロアリが潜んでいたり、周辺の地面の中に巣がある可能性があります。
ゴキブリの巣の探し方
ゴキブリの巣を特定するには、粘着シートを使った方法がよく使われます。この方法はプロの駆除業者も採用しています。
まず、ゴキブリが好みそうな場所に粘着シートを設置します。シンクの下の奥(排水管周辺)、食器棚や収納の奥、冷蔵庫の下や裏側など、湿気が多く温かい狭い隙間であることがポイントです。各場所に2〜3枚ずつ設置し、そのまま7日間放置します。
7日後に各シートの捕獲数を確認して比較します。捕獲数が多い場所ほど巣がある可能性が高いです。重点的に調査し、具体的な場所を突き止めます。
シロアリとゴキブリを根絶する方法
シロアリとゴキブリの駆除方法はそれぞれ異なります。根絶を目指すなら、それぞれの害虫に最適化されたやり方を実行する必要があります。
シロアリの駆除方法
シロアリ駆除の代表的な方法は「バリア工法」と「ベイト工法」の2種類です。どちらも専門的な知識と技術が必要であり、駆除業者への依頼がおすすめです。
バリア工法

住宅の床下にシロアリ駆除・予防用の薬剤を満遍なく散布する方法です。
すでに土中にいるシロアリを駆除すると同時に、薬剤が浸透した土壌がバリアとなり、新たなシロアリの侵入を防ぎます。即効性があり、もっとも一般的に施工されている工法です。
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ベイト工法

建物の周囲にベイト剤(毒餌)を埋め、シロアリに巣へ持ち帰らせることで巣全体を根絶する方法です。
薬剤の散布が不要なため、床下がコンクリートで覆われている住宅や床下スペースがない住宅でも施工できます。効果が表れるまでに時間がかかりますが、巣ごと駆除できる点が特徴です。
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シロアリの確実な駆除を目指すなら、駆除業者に相談すべき
シロアリの被害を確実に食い止めるならば、専門の駆除業者に相談することがおすすめです。
シロアリ駆除業者は専門的な知識と長年の経験をもとに、被害状況を正確に把握する調査をおこないます。
たとえば、柱がどの程度被害にあっているかを確認する際は、柱を軽く指でノックして音を聞く「打診」という手法を用います。健全な木材と食害を受けた木材では音の響き方が異なり、この違いを聞き分けるのです。
業者は調査結果をもとに「生息しているシロアリの種類」「巣のおおよその規模」「木材被害の深刻度」などを特定し、状況に応じた最適な駆除方法を提案してくれます。
多くのシロアリ駆除業者は、現地調査や見積もりを無料で実施しています。シロアリらしき虫を発見したり、木材に不審な穴や傷を見つけたりした場合は、まずは無料診断をご利用ください。早期対処により被害の拡大を防げます。
ゴキブリの駆除方法
ゴキブリの駆除には「ベイト剤」と「くん煙剤」がよく使われます。
ベイト剤とは、ゴキブリが好む成分を配合した毒餌のことです。ベイト剤を食べたゴキブリは巣に戻ったあとに死に、その死体を仲間が食べることで毒が巣全体に広がります。
市販品としては「ブラックキャップ」「コンバット」「ゴキファイタープロ」などが有名です。
くん煙剤とは、殺虫成分を含む煙を発生させる薬剤のことです。使用中は人やペットが室内にいられないため、一時的に別の場所に避難する必要があります。
くん煙剤を使用する際は必ず、全部屋で同時に発動させます。一部の部屋だけで使用すると、ゴキブリが煙を避けて別の部屋に逃げ込み、そこで生き延びてしまうからです。
また、火災報知器が反応する場合があるため、事前にカバーをかけるなどの準備も必要です。市販品としては「バルサン」「アースレッド」などが有名です。
シロアリとゴキブリの予防方法
被害を防ぐには、普段からの予防が重要です。代表的な予防策を紹介します。
共通の予防策1|湿気対策の徹底
シロアリもゴキブリも湿気の多い環境を好むため、住宅内の湿度を下げることで活動量を抑えられます。
風呂場やキッチンなどの水回りでは、使用後に換気扇を回したり窓を開けたりして、積極的に換気・乾燥をおこないましょう。押し入れやクローゼットも定期的に扉を開けて換気することが大切です。
床下は湿気がこもりやすい場所のため、通気口を塞がないようにし、必要に応じて換気扇や調湿剤の設置を検討してください。

見落としがちなのが、エアコンの室外機から出るドレン水や、観葉植物の水受け皿に溜まった水です。ちょっとした水たまりも害虫を引き寄せる原因になるため、こまめに掃除しましょう。
共通の予防策2|放置している段ボールを処分する

家の中や倉庫などに段ボールを長期間放置していると、シロアリとゴキブリの両方を引き寄せる原因になります。
シロアリにとって段ボールは格好の餌となります。段ボールの原料である木材パルプには栄養源のセルロースが豊富に含まれています。とくに湿気を吸った段ボールは柔らかく、シロアリが食べやすくなるため、シロアリを引き寄せることがあります。
また、暗くて狭い場所を好むゴキブリにとって理想的な環境であるため、段ボールの隙間は最適な隠れ家となります。さらに段ボールは適度な温度と湿度を保つため、産卵場所として利用されることもあります。
宅配便で届いた段ボールは中身を取り出したらすぐに処分し、家の中に長期間放置しないようにしましょう。どうしても保管が必要な場合は、乾燥した場所で保管し、定期的に状態を確認することをおすすめします。
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シロアリの予防策|バリア工法による「バリア層」の形成
シロアリ予防でもっとも効果的なのは、駆除業者に依頼してバリア工法を施工してもらうことです。専門業者による施工であれば、薬剤の効果が5年程度持続し、その間シロアリの侵入を防げます。
個人でできる予防策としては、以下があります。
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住宅基礎部分のひび割れを点検

シロアリは、わずか0.5mm以上の隙間があれば侵入できると言われています。建物基礎部分を定期的に点検し、ひび割れを補修することでシロアリの侵入経路を塞げます。
ひびの原因は、コンクリートの乾燥による収縮、気温変化、地震による被害などさまざまです。
ホームセンターなどで市販されている基礎・ブロック塀用の補修材を使うことで応急処置は可能ですが、何年経っても隙間があかないような完璧な補修をするには、外壁塗装会社などの専門業者への依頼がおすすめです。
配管周りの隙間を点検

水道管やガス管などの配管は、外壁や基礎を貫通して住宅の中までつながっています。もしパイプの周辺に隙間があると、そこがシロアリの侵入経路になるかもしれません。
この場合も、外壁塗装会社などの専門業者に依頼して、隙間を埋めてもらうのが確実な対処法です。応急処置として、市販のシーリング材を使うことも一時的には有効です。
ただし、シーリング材と配管には相性があるので注意してください。配管の成分とシーリング材の成分を事前によく調べ、問題ないかを確認してから使用しましょう。
住宅周辺の環境整備で侵入経路を断つ
シロアリは、木材やセルロースを含む材料を餌としています。そのため、建物の周辺に木材が放置されているとシロアリを呼び寄せ、住宅がターゲットになりやすくなってしまいます。
とくに以下のものが放置されている場合は注意が必要です。
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ゴキブリの予防策|食べ残しを片付ける
ゴキブリ予防の基本は、餌となるものを放置しないことです。食べ残しや生ゴミは密閉容器やビニール袋に入れて臭いが漏れないようにし、キッチンや洗面台についた水滴は就寝前に拭き取りましょう。
また、侵入経路を塞ぐことも予防策として有効です。ゴキブリは体が扁平なため、1〜2cmの隙間があれば住宅内に侵入できます。以下のポイントを確認しましょう。
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また、部屋の隅や押し入れの奥に長期間ものを放置しないことも大切です。ゴキブリは狭くて暗い場所を巣にし、不用品が積み重なった場所は格好の住処になってしまいます。定期的に整理整頓を心がけ、庭やベランダにも物を放置しないようにしましょう。
まとめ
シロアリとゴキブリは約1億5000万年前に同じ祖先から分かれた近縁種ですが、長い進化の過程でそれぞれ異なる特徴を獲得しました。食性、社会性、生息場所が異なり、人に与える被害の種類も大きく違います。
とくにシロアリは、住宅の構造部分を食い荒らすことで建物の強度を低下させ、耐震性に深刻な影響を与えます。被害が進行すると柱や梁のリフォーム、場合によっては建て替えが必要になり、経済的な損失は大きいです。シロアリの存在に気づいたら、一刻も早く対処することが大切です。
「シロアリかもしれない虫を見つけた」「床下や木材の状態が気になる」という場合は、まずはシロアリ駆除業者の無料診断をご利用ください。
専門家による正確な調査と適切なアドバイスを受けることで、被害を最小限に抑えられます。相談費用は無料です。不安がある方はお気軽にお問い合わせください。


また、ゴキブリ被害にお困りの方は害虫害獣コンシェルジュへご相談ください。ゴキブリだけでなく、ネズミ、コウモリ、ハチなどの害虫・害獣駆除の専門業者です。こちらも相談は無料ですのでお気軽にご連絡ください。



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