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「家とあなたを護る。」害虫・害獣駆除から雨漏り・大規模リフォームまで。一級建築士事務所ならではのワンストップサービスで、大切な家とお客さまの健康を守ります。害虫・害獣駆除、総合リフォーム、外壁の塗装や屋根の葺き替え、雨漏り工事、建築・土木工事に災害復旧工事などワンストップサービスで施工。シロアリの駆除歴15年、対応件数累計18,000件の豊富な実績があり、経験豊富なスタッフがお客様のニーズに合わせて、害虫駆除いたします。 |
シロアリは、気づかないうちに住宅の木材を内側から侵食し、建物全体の強度を低下させる害虫です。「うちは大丈夫」と思っていても、床下や壁の中でシロアリによる侵食が進んでいるケースが多いです。
被害が深刻化してから発覚した場合、修繕費用が数十万円〜数百万円に達することもあります。
本記事では、シロアリ予防の基本的な考え方から、自分でできる対策、専門業者に依頼する工事の種類と費用相場までを網羅的にご紹介します。
時期ごとの予防ポイントも併せて紹介しますので、日常の予防にも、ぜひお役立てください。

※1 一部エリア、再発保証が付いている場合のみ。発生箇所と同一の場所、シロアリの種類も同じ場合のみ適用。
※2 対応エリア・加盟店・現場状況などにより記載の通りには対応できない場合があります。
※3 面積が66㎡未満の場合は一律80,000円(税込み)になります。ヤマトシロアリに限ります(カンザイシロアリなど他のシロアリは別途見積り)。
※4 薬剤はタケロックアジェンダを採用します。その他の特殊な薬剤・油剤は別途見積りとなります。
このような方におすすめ
- シロアリ予防が本当に必要かどうかを知りたい方
- 自分でできる具体的なシロアリ予防法を知りたい方
- 専門業者への依頼にかかる費用の相場を確認したい方
Contents
シロアリ予防とは?予防が必要な理由を解説
シロアリ被害は、発覚したときにはすでに深刻な状態になっていることが多いです。被害が進むほど修繕にかかる費用は増大し、場合によっては建物の耐震性にも影響が出ます。
シロアリ予防とは何をするのか、なぜ必要なのかを確認していきましょう。
シロアリ予防とは何をすることなのか
シロアリ予防とは、シロアリが住宅に侵入するのを未然に防ぐための対策全般を指します。具体的には「予防消毒(薬剤散布)」と「定期点検」の2つがメインです。
予防消毒には、床下の土壌に薬剤を散布する「土壌処理」と、木材に直接薬剤を塗布・注入する「木部処理」の2種類があります。
公益社団法人日本しろあり対策協会が定める「防除施工標準仕様書」では、この2つの処理を併用することが基本とされており、どちらか一方のみでは十分な効果を得られません。
一方、定期点検は、床下や建物の外周を専門家が確認し、シロアリの侵入兆候や被害の有無を早期に発見するために必要です。
年1回程度の点検を継続することで、万が一シロアリが発生しても被害を最小限に抑えられます。
「シロアリ予防は無駄」は間違い
インターネット上には「シロアリ予防は無駄」「必要ない」という意見も見られます。
「目に見えない床下の作業にお金を払うのが不安」「本当に効果があるのかわからない」という心理は理解できますが、だからといってそのまま鵜呑みにするのは危険です。
国土交通省補助事業のシロアリ被害実態調査によると、築年数0〜4年の木造住宅における蟻害(シロアリによる被害)発生率は1.9%であるのに対し、築5〜9年では4.0%、10〜14年では11.0%、15〜19年では29.3%と、築年数が経過するほど被害リスクが上昇します。

シロアリによる建物被害は深刻です。侵食された木材は耐力が大幅に低下し、建物全体の耐震性に直接影響します。
木材の強度試験では、断面が16%減少した木材において、圧縮強度と曲げ強度が約半分にまで低下したとわかっています。
1995年の阪神淡路大震災の調査では、全壊した建物の多くがシロアリ被害にあっていたことが、調査の結果明らかになりました。

2016年の熊本地震においても、シロアリ被害が原因で倒壊した建物があるとわかっています。

修繕・リフォーム費用が駆除費用よりも高くつく
シロアリ被害が深刻化した場合、建て替えが必要になるケースはまれですが、被害箇所の補修・補強工事は必要です。
修繕・リフォームにかかる費用は被害の内容によって変わります。おおよその費用相場は以下です。
| 補修場所(1箇所あたり) | 相場 |
| 床下の補強(腐食した木材の交換など) | 20~50万円程度 |
| 柱の補強 | 10~50万円程度 |
| 床材の張り替え | 100〜200万円程度 |
| 柱の交換 | 100~200万円程度 |
| 建物基礎部分の補強 | 200万円以上 |
| 屋根や梁の修繕 | 200万円以上 |
シロアリ被害が比較的軽微なうちに駆除や対策をしておけば、大規模な修繕・リフォームが不要になり、トータルの支出を抑えられます。
代表的な予防工事であるバリア工法にかかる費用は以下の通りです。工法の詳細は後ほどご紹介します。
| 床面積 | 施工費用 |
| 30坪 | 130,000~249,000円 |
| 40坪 | 174,000~332,000円 |
| 50坪 | 247,000~415,000円 |
シロアリ予防が必要な家の特徴
「うちは大丈夫」と思っている方は多いですが、シロアリ被害のリスクがある住宅は意外に多いです。
構造や建築年数、素材を問わず、さまざまな住宅でシロアリ被害が確認されているのが実情です。ご自身の住宅に当てはまる特徴がないか確認をしましょう。
木造住宅(新築・中古)
シロアリの主な餌は木材です。構造上の主要部分が木材でできている木造住宅は、シロアリにとって格好の餌場となります。
とくに注意が必要なのは、湿気が多い立地(川や池の近く、低地など)、日当たりや風通しが悪い環境、床下の換気が十分でない住宅、北側の部屋や水周りです。
シロアリは乾燥に弱く湿度の高い環境を好むため、床下の湿度が高い住宅はシロアリが繁殖しやすい条件がそろっています。
木造新築の場合は建築基準法により、木材への防蟻処理(シロアリ予防のための処置)が義務付けられています。
| (外壁内部等の防腐措置等)
第四十九条 2 構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から一メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。 出典:e-Gov法令検索|建築基準法施行令(最終閲覧日:2025年11月12日) |
ただし、具体的な工事内容までは法令に規定がありません。ハウスメーカーや工務店の説明を十分に確認し、不安を感じた場合は追加の予防工事を検討しましょう。
とくに中古住宅を購入する場合、シロアリ対策の履歴が不明なケースがよくあります。前のオーナーがいつ、どのような予防処理をおこなったのか、あるいは一度もおこなっていないのかが確認しにくい状況です。
そのため、中古住宅の購入前には、ホームインスペクション(住宅診断)の一環としてシロアリ点検をおこなうことをおすすめします。専門家による床下点検で、シロアリ被害の有無や予防処理の必要性を正確に判断できます。
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シロアリ対策から5年以上経過した家
シロアリ駆除業界で標準的な保証期間として定着しているのが5年間です。この期間は、公益社団法人日本しろあり対策協会が認定する薬剤の有効期間に基づいて設定されています。
効果期間が長い薬剤を調合することも可能ですが、環境や人体への影響が懸念されるため推奨されていません。6年目以降もシロアリ被害の予防を続けたい場合は、薬剤の散布し直しなどの処理が基本的に必要です。
処理の前には、床下の環境変化の確認や、新たなシロアリの侵入がないかの調査も必要です。予防処理を実行するかどうかにかかわらず、5年が経過している住宅では、まず床下の調査をおこないましょう。
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鉄骨造や鉄筋コンクリート造でもシロアリ予防は必要
「コンクリート造の住宅ならシロアリ被害は心配ない」と考える方もいますが、それは誤りです。シロアリの体長は4.5mm程度で、コンクリートの割れや基礎と土間コンクリートの隙間など、小さな隙間からも侵入できます。
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侵入したシロアリが標的にするのは、フローリング、畳、木製家具、押し入れの段ボールなどです。住宅が鉄筋コンクリート造だからといって「自分には関係ない」と油断せず、シロアリ予防が必要です。
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自分でできるシロアリ予防方法
シロアリ被害から住宅を守るには、シロアリを寄せ付けない環境づくりが大切です。費用をかけずに取り組める代表的な予防方法をご紹介します。
なお、すでにシロアリが侵入している場合は予防に意味がありません。被害が疑われる場合はまず駆除を優先して検討してください。
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床下点検口をつける

床下点検口は建築基準法での義務付けがなく、設置していない住宅も多いですが、定期的に床下の状況を確認するうえで重要な設備です。
シロアリは床下から基礎を伝って住宅に侵入するパターンが多いです。床下点検口があれば、蟻道(ぎどう:シロアリが移動するためにつくる土のトンネル)などの痕跡を早く発見でき、被害を最小限に抑えられます。
住宅を建てる際に設置しておくことが理想ですが、リフォームで後から設置することも可能です。シロアリ駆除業者によっては点検口の工事を請け負っているところもあるため、シロアリ駆除と併せて依頼することも可能です。費用は30,000〜50,000円程度が目安となります。
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除湿の徹底で床下の湿度を下げる

シロアリが好む湿度は70〜80%程度で、この水準を下回ることで被害リスクを軽減できます。
床下換気口の周辺が物で塞がれていないか、雨水が溜まっていないかなどを定期的に確認しましょう。
住宅基礎部分のひび割れを点検

建物基礎部分を定期的に点検することで、シロアリの侵入経路を早期に発見できます。
ひび割れの原因は乾燥による収縮、気温変化、地震などさまざまで、シロアリは0.5mm以上のひびであれば侵入できるといわれています。
ひびを発見した場合は、外壁塗装会社などの専門業者に依頼するのが確実です。応急処置として市販の補修材を一時的に使用することもできますが、根本的な対処は専門家に任せましょう。
配管周りの隙間を点検

基礎のひび割れと同様に、水道管やガス管など外壁を貫通して住宅内につながるパイプの周辺に隙間があると、シロアリの侵入経路となります。
専門業者に依頼するのが確実ですが、すぐの対処が難しい場合は応急処置として市販のシーリング材を使いましょう。
ただし、シーリング材と配管の相性が悪い場合があり、とくにポリウレタン系のシーリング材は塩ビ管を劣化させる可能性があります。配管の素材とシーリング材の成分を事前に確認したうえで使用してください。
住宅周辺の環境整備で侵入経路を断つ
シロアリは木材やセルロース(植物の細胞壁を構成する成分)を含む材料を餌にします。住宅周辺に放置しているセルロースを含むものを片付けることで、ターゲットになりにくくなります。
注意が必要なものは以下の通りです。
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家族にシロアリ被害の兆候を共有する

住宅のシロアリ被害は、一人が気づいても家族全体で認識が共有されていなければ、対処が遅れる原因になります。
とくに複数世帯が暮らす住宅では、それぞれの生活エリアで異なる兆候が現れることも多く、定期的な情報交換が被害の早期発見につながります。
下記の兆候を家族間で把握し、気になる点があれば速やかに共有しましょう。
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家族内で認識がそろっていないまま駆除の依頼に踏み切ると、業者への依頼料や工事範囲をめぐって意見が割れるケースも起こります。
問題が発生してから慌てないためにも、日頃から家族間で住宅の状態を話し合うことがおすすめです。
シロアリ駆除業者による無料点検を利用する
シロアリ駆除業者のなかには、床下診断や被害確認を無償で実施しているところがあります。自分では確認が難しい床下や基礎まわりの状況を、専門家の目線でチェックしてもらえるのが大きなメリットです。
点検では被害の有無だけでなく、湿気の状態やシロアリが侵入しやすい構造的な弱点についても診てもらえ、被害が出る前の段階でリスクを把握できます。
「異常なし」であればそのまま安心して過ごせ、「対処が必要な箇所あり」であれば、深刻化する前に動き出せます。
定期的に住宅の現状を確認することが、長期的なシロアリ予防の土台です。シロアリお助け本舗では無料点検を実施しておりますので、ぜひお気軽にご活用ください。

専門業者によるシロアリ予防工事
シロアリ予防を業者に依頼することで、プロによる施工が受けられます。費用はかかりますが、自分でおこなう予防と比べて高い効果が期待できます。
代表的な予防工事の種類を確認しましょう。
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バリア工法

バリア工法は、シロアリ駆除・予防において歴史があり、もっとも普及している施工方法です。
住宅の床下部分の土壌に薬剤を満遍なく散布することで、すでに土中に侵入しているシロアリを駆除すると同時に、新たなシロアリが侵入できない層(バリア層)をつくります。

バリア工法の工事手順
| 手順1)事前調査をおこない、施工計画書を作成する
手順2)床下作業のための準備をおこなう |
事前調査では、対象となる建物の周囲や敷地内の状況、シロアリの生息が認められる場所とその被害実態、蟻道や周辺の植生、木材や廃材の状況などを確認します。
日当たりの悪い場所、雨漏りのある場所、軒下、水回り(台所、浴室、洗面所、便所)などが重点確認箇所です。
調査にてシロアリ被害が発見された場合、被害状況に応じた処理をおこなった後、専用の機材を使って土壌全体に満遍なく薬剤を染み込ませます。
玄関や勝手口、土間など床下がない部分からのシロアリ侵入が確認された場合は、該当箇所への薬剤注入をおこないます。
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ベイト工法

ベイト工法とは、地中にベイト剤と呼ばれる毒餌を仕込み、シロアリに持ち帰らせることで、巣そのものの根絶を狙うシロアリ駆除・予防の方法です。
「ベイト(bait)」は「餌」を意味する英語で、近年日本に広まった手法のひとつです。平成14年(2002年)4月に日本シロアリ対策協会により標準工法として定められました。

ベイト工法の工事手順
| 手順1)事前調査をおこない、施工計画書を作成する
手順2)餌を入れた容器の設置場所選定と設置 |
バリア工法と同様に事前調査をおこない、シロアリが活動しやすい場所(水回り、日当たりの悪い場所など)を選定して、建物の周囲を取り囲むように毒餌入りの容器を設置します。
その後、1〜2カ月ごとに点検をおこない、容器内にシロアリを確認した段階でベイト剤を投与します。ベイト剤投与後も、定期的に点検し、シロアリが餌に寄り付かなくなるまで毒餌の補充が必要です。
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穿孔注入処理法・穿孔吹付処理法

穿孔注入処理法(せんこうちゅうにゅうしょりほう)とは、木材に適切な径のドリルで木材の深さ1/2以上まで穿孔(穴あけ)し、予防駆除剤を注入する方法です。
床下土台など普段目にしない部分は直径9mm程度、柱や玄関木枠など室内で目につく場所は直径6〜9mmの穴をあけて施工します。
すでにシロアリ被害にあっている木材や壁面がある場合に施される方法で、日本で主要とされるシロアリのいずれの種類にも効果があります。
穿孔吹付処理法(せんこうふきつけしょりほう)は、モルタル仕上げなどの大壁造の壁に直径3〜6mmのドリルで穿孔し、ノズルを挿入して壁内部の木材に予防駆除剤を吹き付ける方法です。
両工法ともバリア工法の一部として施工されることが多く、吹付量は1平米あたり300mLを標準とします。
穿孔注入処理法・穿孔吹付処理法の工事手順
| 手順1)事前調査をおこない、施工計画書を作成する
手順2)柱や壁に専用の機材で穴をあける |
穿孔処理が住宅の強度を下げたり外壁の漏水を引き起こしたりすることがないよう、穿孔箇所や深さ、数については建築士や工務店と十分に相談したうえで施工を進めます。
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床下換気扇の設置

床下換気扇は、モーターでファンを回して床下の空気を強制的に循環させ、湿気を屋外に排出する設備です。
換気口に取り付ける「基礎型」と、床下空間の空気を攪拌(かくはん)する「攪拌型」があります。床下の湿度を下げることで、シロアリだけでなくダニなど他の害虫の発生を抑制し、カビや木材を腐らせる腐朽菌の繁殖を防ぐ効果もあります。
床下換気扇の設置手順
| 手順1)事前調査・診断
手順2)設置場所の選定 |
まず、床下の湿気状況、換気口の位置、基礎の形状を確認し、専用の機械で木材の湿度を測ります。
その後、基礎の周囲や中央に設置場所を決め、床下の空気が外気と循環するように環境を設計します。水溜りや大量のカビがある場所はとくに重点的な配置が必要です。
構造が複雑な場合は空気がこもりやすくなるため、設置台数が多くなることがあります。床下換気扇にはタイマー機能が搭載されており、住宅内から操作可能です。
土壌表面シート敷設工法

土壌表面シート敷設工法とは、床下全面にシロアリが嫌がる薬剤が練り込まれた防蟻シートを敷く工法です。
地中から侵入するヤマトシロアリとイエシロアリに効果があります。
地面からの湿気を防ぐことでシロアリが活動しやすい環境をつくらせない効果もあり、ダニなど他の害虫の発生抑制やカビ・腐朽菌の繁殖防止にも役立ちます。
床下防湿シート施工の工事手順
| 手順1)事前調査・診断
手順2)土壌の整地 |
シートの継ぎ手は10cm程度を重ねて貼り合わせ、シートと布基礎の間は2cm以内の隙間にとどめます。
施工現場の気温が低い時期は、防蟻テープの粘着力の低下を補うためにトーチランプ等を適宜使用します。
床下調湿材の設置

床下調湿材とは、湿度が高いときに湿気を吸収し、乾燥時に吸収した水分を放出する素材のことです。直接散布するタイプと、不織布袋に入ったマットタイプがあります。
防湿シートを敷き、その上に均等に調湿材を敷き詰めるのが一般的な施工方法です。
防湿シート単体と比べて除湿効果が高く、シロアリ予防に加えてダニなど他の害虫の発生抑制、カビや腐朽菌の繁殖防止にも役立ちます。
床下調湿材の設置手順
| 手順1)事前調査・診断
手順2)土壌の整地 |
まずは事前調査をおこない、整地作業の有無や調湿材の必要量を決めます。
次に、床下地面を平滑にならしながら、木片や切り屑などを取り除きます。
その後、床下全面に均一に調湿材を敷き詰めれば完成です。
床下防腐防カビ殺菌消毒

床下防腐防カビ殺菌消毒は、床下の木材に発生したカビを除去すると同時に、防腐・防カビ剤を塗布して再発を防止する工事です。
「カビ取り→殺菌消毒→防カビ施工」の3工程でおこないます。他のシロアリ駆除・予防工事と併せて実施されることが多い工事です。
他の工事と同時に施工する場合は割引が適用されることもあるため、併せて依頼することをおすすめします。
床下防腐防カビ殺菌消毒の手順
| 手順1)事前調査・診断
手順2)殺菌消毒 |
まずは床下に潜り、カビ・腐朽菌の発生状況を確認します。湿気が多い場合はその原因も確認してもらえます。シロアリ被害の有無も同時にチェックしてもらえ、すでに被害にあっている場合は別の駆除工事が必要です。
次に、専用の防腐剤を木部に塗布または散布します。カビの変色が気になる場合は、漂白効果のある薬剤の散布をお願いしましょう。
殺菌消毒後、カビを除去して清潔な状態に整えます。
シロアリ予防にかかる費用
シロアリ予防工事の費用は、工法の種類や住宅の床面積によって異なります。
工法ごとの費用相場をまとめてお伝えします。業者から受け取る見積もりの、適正判断にお役立てください。
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バリア工法の費用
バリア工法の施工費用は、1階の床面積をもとに以下の式で求められます。
| (床面積㎡)×(1㎡あたりの単価)=(バリア工法の施工費用) |
1㎡あたりの平均単価は1,000〜3,000円で、業者ごとに設定されています。一般的な住宅の床面積における費用相場は以下の通りです。
| 床面積 | 施工費用 |
| 30坪 | 130,000~249,000円 |
| 40坪 | 174,000~332,000円 |
| 50坪 | 247,000~415,000円 |
住宅の構造や形状によって費用は増減するため、上記はあくまで目安としてご参照ください。
ベイト工法の費用
ベイト工法の料金は、建物の外周長(メートル)で計算されるのが一般的です。
また、最初にかかる設置費用と継続的にかかるメンテナンス費用の両方が発生します。
| 設置費用 | 3,000円〜5,000円/m |
| メンテナンス費用 | 1500円/m(年一回)程度 |
実際の住宅における費用の目安は以下の通りです。
| 坪数 | 設置費用 | メンテナンス費用
(年一回) |
| 30坪(外周40mの場合) | 120,000~200,000円 | 60,000円 |
| 40坪(外周50mの場合) | 150,000~250,000円 | 75,000円 |
| 50坪(外周60mの場合) | 180,000~300,000円 | 90,000円 |
建物外周の長さは一般的な住宅では(坪数)×(1.2〜1.5)程度が目安です。支払いのタイミングは業者によって異なり、1カ月ごと、1年ごと、5年ごとなどさまざまです。
駐車場や玄関前など敷地の一部がコンクリートで覆われている場合、コンクリートに穴をあける追加工事が必要となり、1カ所ごとに工事費用がかかります。
| 工事費用(1箇所) | 15,000円〜18,000円 |

穿孔注入処理法・穿孔吹付処理法の費用
本工法は単体でおこなわれることはなく、バリア工法施工時にセットで実施されるのが一般的です。
そのため、バリア工法と同じく平米単価で計算されることが多く、1㎡あたりの平均単価は1,000〜3,000円程度です。
| 床面積 | 施工費用 |
| 30坪 | 130,000~249,000円 |
| 40坪 | 174,000~332,000円 |
| 50坪 | 247,000~415,000円 |
一部の箇所や躯体の構造によって価格が変動することがあります。
床下換気扇の設置費用
取り付ける換気扇の種類によって費用が変わります。費用の目安は以下の通りです。
| 設置費用(台) | 75,000円〜 |
実際の住宅における費用の目安は以下の通りです。
| 床面積 | 施工費用 |
| 30坪 | 150,000円〜 |
| 40坪 | 225,000円〜 |
| 50坪 | 300,000円〜 |
取り付ける換気扇の数は、床下の構造にもよります。空気が溜まりやすい構造の場合、多くの換気扇が必要で、そのぶん設置費用も高くなります。
土壌表面シート敷設工法の費用
費用はシートの材質によって大きく変動しますが、相場は以下です。
| 3,000円〜6000円/㎡ |
実際の住宅における費用の目安は以下の通りです。
| 床面積 | 施工費用 |
| 30坪 | 27,000~54,000円 |
| 40坪 | 36,000~72,000円 |
| 50坪 | 45,000~90,000円 |
取り扱いのある業者は限られており、希望する場合は事前に対応可能かご確認ください。
床下調湿材の設置費用
床下調湿材は素材によっていくつかの種類にわかれており、大きく分けると軽石のようなタイプと木炭のようなタイプがあります。費用の目安は以下の通りです。
| 設置費用 | 10,000円〜25,000円 |
| 床面積 | 施工費用 |
| 30坪 | 12,000円〜60,000円 |
| 40坪 | 13,000円〜70,000円 |
| 50坪 | 14,000円〜85,000円 |
設置費用は使用する調湿材によって変わります。実際に業者が使用している代表的な調湿材は以下です。
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永久炭

永久炭は、針葉樹を900℃以上で燃焼させた木炭系の調湿材です。湿度が高いときに湿気を吸収し、乾燥すると吸収した水分を放出します。
広葉樹に比べて表面積が広く調湿や脱臭効果に優れた針葉樹を使用しており、900℃以上で燃焼しているため、化学物質の残留がありません。
サンライト

サンライトは、ケイ石と生石灰が反応してできたトバモライト(珪酸カルシウム水和物)を原料とした調湿材です。
湿度が高いときに湿気を吸収し、乾燥すると吸収した水分を放出します。毒性がなく、無臭かつ不燃物質であり、人体への悪影響がないのが特長です。
床下防腐防カビ殺菌消毒の費用
薬剤の種類には土壌散布用の水溶性のものと、木材吹付用の油性のものの2種類があります。水性材では「リグノケアEフロアブル」、油性材では「キシラモン」が広く使われています。
| 水性材施工費用(㎡) | 2,800円〜 |
| 油性材施工費用(㎡) | 4,500円〜 |
実際の住宅における費用の目安は以下の通りです。
| 床面積 | 施工費用 |
| 30坪 | 25,000~40,000円 |
| 40坪 | 33,000~54,000円 |
| 50坪 | 42,000~68,000円 |
時期別シロアリの予防方法

シロアリは1年中活動していますが、季節ごとに活動レベルや注意すべきポイントが異なります。各季節の特徴を理解したうえで、時期に合った対策をおこなうことが効果的な予防につながります。
全時期共通|湿気を溜めない、不要な木材を放置しない
季節を問わず共通して心がけたいのが、湿気の管理と木材の放置をなくすことです。シロアリは湿気の多い環境を好むため、以下のような習慣が効果的です。
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床下や庭に木材などを放置しないことも重要です。とくに段ボールを含む紙類は木材からシロアリの栄養分であるセルロースを抽出してつくられているため、放置せず、細めに片付けるようにしましょう。
春(3月〜5月)|羽アリ発生前の重要な予防時期
ヤマトシロアリの羽アリが4月下旬から発生し始め、気温の上昇とともにシロアリの侵入リスクが高まる時期です。
冬に蓄積した落ち葉や木材の撤去、不要なガーデニング用品や木製品の整理をおこない、シロアリの餌となるものを減らしましょう。シロアリが活発になる梅雨時期を迎える前に、狙われにくい環境を整えておく、大切な時期です。
夏(6月〜9月)|高温多湿環境をつくらない
梅雨により湿度が急上昇し、シロアリが活発に活動する時期です。
除湿機やエアコンのドライ機能を活用して住宅内の湿度を下げましょう。床下換気扇が設置されている住宅では、稼働状況を定期的に確認しましょう。
秋冬(10月〜2月)|来年に向けた点検・準備の時期
気温が下がるにつれて、シロアリの活動は徐々に鈍化し、羽アリの群飛も見られなくなります。このタイミングで柱や床下の木材にシロアリ被害がないか、点検しておきましょう。
駆除業者へ依頼をする場合、秋冬はシロアリ駆除業者にとっての閑散期にあたるため、診断・施工ともに予約が取りやすい時期でもあります。最大5年のシロアリ予防効果が期待できるバリア工法の施工などを検討しましょう。
シロアリ予防に関するよくある質問(Q&A)
シロアリ予防を検討する方から、よく寄せられる質問とその答えをまとめました。
シロアリ予防とゴキブリ対策は同時にできる?
シロアリ予防に使用される薬剤のなかには、ゴキブリなど他の害虫にも効果があるものがあります。たとえばピレスロイド系の殺虫成分はシロアリとゴキブリの両方に有効です。
ただし、シロアリ予防の薬剤は主に床下に散布されるため、キッチンや水周りなどゴキブリが発生しやすい場所への効果は限定的です。
ゴキブリを駆除したい場合は、シロアリ対策とは別で専門的な対策の併用をおすすめします。
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シロアリ予防の薬剤は人体やペットにとって安全ですか?
現在シロアリ予防に使用されている薬剤は、日本しろあり対策協会によって認定された安全性の高いものです。揮発成分をほとんど含まないため、健康被害のリスクは低くなっています。
施工当日は床下点検口の近くにペットが近づかないようにし、施工後は十分な換気をおこなってください。化学物質過敏症の方には、床下に薬剤を散布しないベイト工法を検討してください。
賃貸住宅やマンションのシロアリ予防は誰が負担?
費用負担は契約内容によって異なります。
賃貸住宅の場合、まずは賃貸契約書に含まれる「修繕義務」「原状回復義務」に関する条項を確認し、シロアリ駆除の費用負担が明記されていないかを確かめましょう。
シロアリの駆除・予防は建物の維持管理にかかわる問題であり、貸主(大家・オーナー)の負担となるケースが多いです。床のきしみなど被害の兆候に気づいた場合は、一刻も早く大家または管理会社に連絡してください。
分譲マンションの場合は、被害が発生した場所によって費用負担が異なります。専有部分(室内)は区分所有者(住戸の所有者)の負担、共用部分(基礎、外壁、廊下など)は管理組合の負担となるケースが多いです。
いずれにしろ、契約書の内容をよく確認し、被害の兆候に気づいた場合は、すぐに管理組合や管理会社に相談をしましょう。
まとめ
シロアリ予防は「無駄」ではなく、住宅を守るために必要な出費です。
被害が深刻化した場合の修繕費用は数十万〜数百万円に達することもあり、5年に一度の予防費用と比べると、長期的に見て予防工事の方が経済的といえます。
新築住宅を購入した場合は5年が経過した段階で予防を検討し、以降は5年ごとに定期的な予防をおこなうことが目安です。
住宅の周りに木材を置かない、換気口を塞がない、水漏れを定期的に確認するなど、日常的にできる対策と、専門業者による本格的な予防施工を組み合わせることで、シロアリ被害のリスクを大きく下げられます。
シロアリお助け本舗では、無料点検・無料見積もりを承っています。シロアリに関するお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

※1 一部エリア、再発保証が付いている場合のみ。発生箇所と同一の場所、シロアリの種類も同じ場合のみ適用。
※2 対応エリア・加盟店・現場状況などにより記載の通りには対応できない場合があります。
※3 面積が66㎡未満の場合は一律80,000円(税込み)になります。ヤマトシロアリに限ります(カンザイシロアリなど他のシロアリは別途見積り)。
※4 薬剤はタケロックアジェンダを採用します。その他の特殊な薬剤・油剤は別途見積りとなります。
この記事の監修者
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「家とあなたを護る。」害虫・害獣駆除から雨漏り・大規模リフォームまで。一級建築士事務所ならではのワンストップサービスで、大切な家とお客さまの健康を守ります。害虫・害獣駆除、総合リフォーム、外壁の塗装や屋根の葺き替え、雨漏り工事、建築・土木工事に災害復旧工事などワンストップサービスで施工。シロアリの駆除歴15年、対応件数累計18,000件の豊富な実績があり、経験豊富なスタッフがお客様のニーズに合わせて、害虫駆除いたします。 |


